私の人生で一番、時間・エネルギー・お金をつぎ込んだのがこの抜毛症です。 抜毛症は私の最大の財産です。
これに気づいた時、何だかすごく不思議な気がしました。
 

物事には裏と表がある。という話を聞いたことがある人は多いと思います。

例えば、パナソニックの創始者で経営の神様と言われている松下幸之助さんは

「あなたが成功したのはなぜですか?」

という質問に

「貧乏だったから。病弱だったから。そして学歴がなかったから。」

と答えたそうです。

貧乏で、丁稚奉公だからこそ、人としての在り方を学んだ。お金の大切さを学んだ。

病弱だったからこそ、人の力を借りた。一人でなく、人の協力のもとでやってきた。

学歴がなかったからこそ、人の話をよく聴いた。

貧乏、病弱、学歴がない(松下幸之助さんは小学校を中退しています)、全てネガティブな要素に聞こえますが、その反対側を松下さんは知っていらしたのです。

 

私は今まで抜毛症を負の財産としか見ることができませんでした。

けれどこれに反対側があるということに気づいた時、どうしたらこれを正の財産へと転化することができるのだろう?と考えました。私には今、30年近く苦しんだ抜毛症からの抜け道が見えてきています。そしてそこへたどり着くまでの道のりをここに書くことで、現在抜毛症に苦しんでいる人の助けになることができればと思いました。

 

このブログを読んで助けになったと思う方が一人でもいれば、私の30年は報われる気がします。

 

こう考えることができた時、気持ちがふと軽くなりました。