シンオウ時空伝説による世界の存亡をかけた戦いは、ナオキ達の活躍により、シンオウ地方を護り抜いた形で収束した。

ナオキ達も、ギンガ団の野望を阻止して、無事に帰る事が出来たのだった。

ナオキ達にとって、今回ほど無事に帰る事が出来た事の実感は今までにないほどのものであろう。

ナオキ達は、あらためて帰路に着いた。

ヒカリに手を掴まれたまま促されるように歩くナオキは、少し照れくさそうにしていた。

そんなナオキを、マグマラシを基本としたナオキの仲間達は相変わらずくすりと微笑むような様子で見ていた。

『やりのはしら』を背に、ナオキ達はその場を後にした。

こうして、ナオキ達のシンオウ地方をめぐる戦いは、静かに幕を降ろしたのだった。

 

 


シンオウ地方では、『やりのはしら』で起きた事は、起きた事そのものどころか、起きた場所さえ伝えられず、『いつもとは違う雲行きの空がシンオウ地方を覆っていた』という程度の情報しか伝えられなかったという。

シンオウ地方がギンガ団によって存亡の危機に立たされていたという事は、ナオキと仲間のポケモン達、コウキ、ヒカリ、ナナカマド博士、そして二人のレジェンド以外知られていない。

皮肉な事かもしれないが、ギンガ団の行いは一部の街に広がる事はあったが、シンオウ地方全体に騒ぎを起こすには至らなかった。

もし、ナオキ達が遭遇していた出来事がシンオウ地方中に伝わっていたら、例えそれを阻止したとしても、シンオウ地方は大騒ぎになっていた事だろう。

シンオウ地方にこれ以上の影響を広げずに済んだ事は、ナオキ達にとってシンオウ地方を救えた事に次ぐ幸いであったと言えよう。

 

 

 


ナオキ達は、ギンガ団の野望を食い止め、シンオウ地方を存亡の危機から救う事は出来た。

しかしその一方で、肝心のギンガ団そのものを倒す事は出来なかった。

そうである以上、ギンガ団はいずれ、しかもそう遠くないうちに再び動き出す事であろう。

少なくとも、それは今すぐではなく、同時にほんの数日や数週間の事ではないはずである。

ひとまず、今はシンオウ地方を護り抜くという最低限の目的は果たされたので、しばらくはひと時の平和に浸っておこう。

そうナオキは思った。

 

 

 

 

 

 

ここはトバリシティ。

ナオキと仲間のポケモン、そしてコウキだけが知る、ギンガ団の本拠地がある街である。

街に住む人は、トバリシティにギンガ団の本拠地がある事を知らない。

そして、ギンガ団の団員も、トバリの人には本拠地の存在をばらしていない。

ギンガ団も、住人に知らされればどうなるかわからない事もあり、あえて正体を隠しているのだろう。

 

 


トバリのギンガビルは、それからしばらくの間、特に変わった様子もなく、沈黙の日々を過ごしていた。

しかし、ギンガ団の脅威は、少なくともまだ続いている。

今は沈黙しているが、その沈黙が破られるのはそう遠くはないだろう。

沈黙を続けるトバリビルは、住人にはわからない、漆黒の雰囲気をひそかに漂わせていた…

 

 

 


そして…

それと共に、別の次元において新たな脅威が動き出そうとしていた…

 

 

 

 

色んな配置で浮かび上がる足場のようなもの…

全てが物理法則から離れた世界…

そこに漂う大きな影…

 

 

 

 

 

束の間の平和の中、シンオウ地方にまたも新たな、そして大きな脅威が起きようとしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナオキ達の戦い…

そして…

冒険は…

 

 

 

 

 

 

 

 

終わらない!!