2月。

御茶ノ水に降り立った私は真っ先にとある場所へ向かった。







向かった場所は、今や私にとってゆかりの場所になった御茶ノ水美術専門学校、通称『オチャビ』である。

最初はただ足を運んだだけだったが、今では目的ができたら極力通うまでに発展している。

私が2年前にオチャビ出会ったきっかけも決して無駄ではなかったという事だ。


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今回のオチャビは、『卒業制作展』が開かれていた。

今回の展示会では、今年度でオチャビを卒業する学生達の作品が展示されている。

オチャビで身につけた事の集大成というわけだ。

それにしても、2週間前にウィンタープレゼンテーションがあったばかりなのに早いなぁ…

という事は、3月中オチャビは春休みになってるという事なのかしら…

ひそかに今日までその時期にここにいる事がなかったので私は詳しい事を知らなかったのだ。

マァ、それは来月あらためて確認すればいい。



というわけで、早速入場。





卒業制作だけに今回もよりすぐりの作品ばかりだった。

まずは…

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1日1日を一枚のフォトに収めて葉書にしたものが展示されていた。

しかも驚いた事に、ここに展示されている葉書は全てテイクフリーであり、好きなだけ持っていってもいいとの事。

その証拠に、所々抜けている箇所がある。

一応何度か補充はされているものの、在庫切れになり、そのままでいる箇所もあるようだ。

ちなみにオリジナルは右側にあるアルバムにある。

私もせっかくなのでいくつかもらっていった。

私の誕生日やメロエッタさんの日など、私にとってゆかりある日を基本に、気に入ったフォトがあるのを理由にゲットしたものもある。

オチャビの展示会にこういうテイクフリーのものは頻繁に見かけるのだが、今回ほどのものは今までにないと言っていいかもしれない。





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以前夏のプレゼンテーションフェスティバルで見かけた『BOX COMBAT』のNEWバージョンが卒業制作展に展示されていた。

前回の戦車に続き、今度はロボットの形をした作品だった。

ここまで細かく作れるのを考えるととても見事な作品である。

背景のダンボールと箱を繋ぎ合わせたロボットだけに、これが本当の『ダンボール戦機』、なんてね。

私はひそかにそう思っていたのだった。






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この作品はシンプルながらも色んな理由で共感できる作品である。

タイトルは『ひみつきち』。

かなり目立つような形からすると多少矛盾するが、そこは突っ込まない事にしよう。

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本を読むための場所を作り本の世界に浸る。

そんな『自分だけのトクベツな場所』で本を読む事により、本をもっと好きになってもらえたらという気持ちの込められた作品である。

中の壁に描かれた絵が子供心をさらに強調している。

私も小さい頃、こういう『自分だけの特別な空間で何かをする』という事をしていた。

部屋があるにもかかわらず、わざわざそれを仕切る形で特別な場所を作り、そこで色んな事をしたものだった。

私に限らず、そういう事は誰もが経験した事があるのではないであろうか。

余談だが、中にあるクッションの模様は、ウィンタープレゼンテーションの宣伝ポスターに使われた模様と同じだった。







今回の卒業制作展で最優秀作品賞を受賞したのはこの作品だった。

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人一人が入るほどの大きな靴。

もちろん実際中に入る事もできる。

タイトルは、『TOMの異常な愛情』といい、スニーカーを愛するTOMが『俺の愛を受け止めてくれる大きなスニーカーを作ろう』という決断のもとに作られたものである。

私も一応入れるっちゃあ入れるが、やはり子供ほど容易に入れるわけにもいかないようだ。

中に入るだけでなく、スニーカーの上に座ったり乗ったりもできる。

受け止める形は、色んな形で存在するというわけだ。





卒業制作展には、過去の展示作品をさらに繁栄させた作品もある。

最初はその内容を展示するだけだったが、それをあらためて今回の作品展に展示するという形での発表である。

過去の判例で言うなら、『クマねこ』がそれに当たる。

あれも最初は内容だけの発表から始まり、その後プレゼンテーションフェスティバルであらためてその本編が発表される事となった。

…そういえばさっきの『BOX COMBAT』もそうだったっけね…(作成中にようやく気付いた人)

今回もそういう形で発表された作品の中でも私が選んだよりすぐりの作品を紹介しよう。




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三つ目、三本足の猫『Nyamo』を主人公にした『星になりたい猫』。

オータムの時にポスターの展示でその存在を私はひそかに知っていた。

プレゼンテーションフェスティバルの時の『もちもちファクトリー』をきっかけに私はこの作品の作者をひそかに知っていたのだった。

タイトルのロゴも、その時と同じである。



内容は、三つ目で三本足という醜いルックスに嫌気がさした猫のNyamoが、こんなつまらない世界からさっさといなくなって星になりたいと思う事から始まる。

ところが、Nyamoはその願いを叶えてもらえず、この世界にとどまり、それから友達や自分を受け入れてくれる存在を見つけだす事に奔走する。

誰かと遭遇しては何かを理由に逃げてまた一人になり、また遭遇してはまた逃げて一人になりを繰り返しNyamoは何度もそんな経験をして日々を過ごしていった。

ある時、彼はとうとう自分を受け入れてくれる同じ猫に会い、幸せに日々を過ごせるようになった。

そしてついに…



この作品が教えてくれるのは人それぞれかもしれないが、『生きる事の大切さ』を教えてくれる事だけは誰もがわかるはずだ。

そしてその先に必ず本当に望ましい事が待っているという生きる事の意味も教えてくれる内容と言えよう。

もちもちファクトリーと比べてこの作品はある意味ハッピーエンドな内容と言えるかもしれない。



続いては…

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これも同じくオータムで見かけたポスターで知った作品である。

内容はオチャビ本体をフロア別に案内する形で紹介するものである。

オータムの時に発表されたものだからか、オータムプレゼンテーションの時のオチャビ内が使われているのもあった。

ひそかにオチャビそのものを作品にした珍しい例と言えるかもしれない。

もちろん、こういうプレゼンテーションを機にさらにオチャビの事をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。



オチャビの作品は、どれもよりすぐりかつここでの展示にとどまるのがもったいないものばかりである。

卒業作品という集大成だけに、その本格的さが今まで以上に伝わると言えよう。



このあとは、その中でも私が特に気に入った作品をピックアップする。

今回は二つに分けて紹介する。