私が1番気に入った作品はその上にある5階に展示されていた作品だった。

5階は高度イラストレーション科のコーナーだった。

そこにひそかに見覚えのある作品が展示されていた。

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『考えすぎてクマができたねこの話』

略して『クマねこ』



クマねこは、先程も述べたがひそかに前に見た事があった。

以前行われていた作品の展示会でそれが出されていたのだ。

今回、それが話本編と共に展示されていた。


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ひそかに内容がすごく気になっていた私には待ってましたと言わんばかりの機会だ。



この話は、ある日とあるねこがニュースで事故や災害の悲惨な事実を目の当たりにして、自分もいつかこうなってしまうのではないかと不安に思い、今出来る事をしておかなきゃと思いある行動にでるという内容だ。

そのある行動とは…



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相手に日頃の感謝を込めて『ありがとう』を伝える事だった。

これは、今の時代ではひそかに忘れられている事である。



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不安さが極限に達して物事を考えすぎて夜寝れなくなりクマができてしまったねこちゃん。

クマねこちゃんは極端かもしれないが、誰しもこうゆうような不安を抱いた事はあるだろう。



翌日。

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伝えたい事を伝えたい相手に送る事ができたクマねこちゃんは、久々に寝る事ができ、友人達に会いに向かった。

すると…



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クマねこちゃんの友人達は、みんな目の下にクマができている姿で現れた。

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なぜ急にクマねこちゃんがわざわざこうゆう事をやったのかクマねこちゃんのあの時同様みんな不安になって寝れなかったようだ。

けれどみんな今日も元気に会う事ができたわけだ。

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明日も元気に会える。

また明日ね!ばいばい!





…という内容だった。



この話は、私達の今にピッタリ合っていると言える。

現代は、メールやツイッターなどその気になればいつでも簡単に伝達出来る環境に恵まれている。

だが、それゆえに『いつでもやれる=今すぐやらなくたっていい=そのうちやる=結局やらない』という形で相手に伝えるべき事を伝えるのを疎かにしてるのが現代の実状なのだ。

この話は、『相手に日頃の感謝を込めたありがとうを伝えよう』という事を私達に教えている。

まだ、この話ではクマねこちゃんがメールとかではなく、『手書きの手紙』を使っているというのも注目すべきところだ。

現代では、いつでもどこでもその場で簡単にやれる上に、わざわざ便箋や封筒、さらには切手(今回のように手渡しするなら話は別だが)を揃え、その後時間と手間をかけて伝達内容を書かなければならない、というめんどくさい事をしなくても伝えたい内容がすぐに送れるメールとかを優先するのが大部分だ。

そのあおりは、いつの間にか年賀状とかにも響いている。

届いたのはいいが、時間と手間をかけて書いたメッセージではなく、他の人にも同じ内容で送られてるんだろうなと思わせる活字印刷されたメッセージではちっとも伝達力も有り難みも感じられないであろう。

1番の代表例は、やはりハガキの年賀状は送らず、メールの一斉送信で済ませてるという例だ。



どんなに伝達手段が便利になろうとも、時間と手間をかけた手書きの手紙以上に1番伝達力のあるものはない。

便利になりすぎ、手書きの手紙のよさを忘れてしまった現代に、こうゆう内容はかなり突き刺さる事と言えよう。

私達がひそかに忘れている、もしくは忘れてはいないが疎かにしてしまっている事をたくさん伝えているクマねこちゃんの話は、今の私達に伝えるべき話である。

後悔しないうちに心を込めて感謝の気持ちを伝える事を忘れずに…

これは、是非とも一般に出てほしいものだ。





オチャビの入口辺りでは学生達がみんなでリアルタイム制作をしていた。

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制作の時は、こんな楽しいムードでやってるんだろうなぁ…

今なら私は美術の事が今まで以上に好きだって言えるかも。

今からでも遅くはないだろうか…