その日、私は特に意味はないが総武線を利用せずに徒歩(一部疾走)で御茶ノ水へ向かった。

水道橋から御茶ノ水まで行くには実際歩くのと総武線に乗るのとではどちらがいいか実践するのがその目的だった。

その日は、雨だったのは今も覚えている。

わざわざ学食で昼ご飯を済ませるためだけに講義がない中水道橋へ行くのもどうかとひそかに思っていた。

今となってはそう考える事自体必要ないわけだが…





多少道に迷う形でようやく御茶ノ水に到着した。

御茶ノ水のとある道を通った時、私はふとあるものが目に留まった。

それは、私がひそかに関心を持っているクジラの絵があるポスターだった。

後になってわかった事だが、どうやらポスターにあった絵は、ここの学校の優秀作品だったようだ。

サイトにもあるが、とても小さすぎて魅力が伝わりにくかった。

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ここにそのポスターがあった事は今も忘れていない。

それ以降、私は御茶ノ水へ行く度に真っ先にそのポスターを見に行くのが日課になった。

その日課ぶりは、足を運ぶ時間があればそれを見に行く事を欠かさないほどだった。









翌年、御茶ノ水を訪れ早速あのポスターを見に行った時、そのポスターはなくなっていた。

あの展示ポスターは、月ごとに変わるものだったらしい。

私があのクジラのポスターを見かけたのは、昨年の11月頃だった。

その翌月もそのままだったので、もうしばらくあるかなと思っていたが、それは間違いだった。

ましてや月どころか年度が変わる時になったら変わってもおかしくない事をあらためて考えると迂闊だったと痛感する…



しかし、そのクジラのポスターがなくなった後もその展示されていた場所そのものへの関心は続いていた。


そのある場所とは…



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御茶ノ水美術学校。

通称『オチャビ』。

ある時は、美術の専門学校、またある時は美大を目指す人のための予備校という色んな顔を持っている。

オチャビという呼び方は、わざわざ看板にしているほど公式化されている。

OBには有名人もいて、その一人に『キャシャーン』の伊勢谷さんがいる。







つい最近知った事だが、あのクジラのポスターは、オチャビ出身の『野村幸穂』さんの優秀作品で、『モモリのベランダ』というタイトルの作品の挿絵だという。

サイトで確認したが、『モモリのベランダ』は、絵本みたいな感覚を意識して創作された作品との事だ。

オチャビの範囲だからか、著作権ゆえなのか他のサイトを探してもそれに関する事は一切ない。

あるとしたら、唯一小さい画像で載せられているオチャビの公式サイトだけだった。



私自身、元々オチャビ本体ではなく、オチャビ出身者の作品である『モモリのベランダ』に関心を持っていたのが当初の心境だった。

もし『モモリのベランダ』の挿絵のあるポスターを(著作権侵害覚悟)で撮影していたら、私自身のオチャビへの関心はそれだけにとどまっていただろう。

それが今回の体験講義参加のきっかけになったというのがオチャビへの関心が今もなお続いている証だ。







というわけで、今日私は、興味と関心の広がったオチャビでのアートジムに初めて参加した。

単に息抜きみたいな形で済ませたくないと思うのは、私がオチャビにそれほどの関心を持っているからなのだろうか。