BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_161623_ed.jpg

ミジュマル好きになったきっかけの地、ギロッポンでご本人に会うとは…

『ミ~ジュ~♪』







ひとまず私とミジュマルはアリーナの段差を椅子代わりにして休憩をとる事にした。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_163125_ed.jpg

『さっきここがボクときみのゆかりの地みたいな事を言ってたみたいだけど、どうして?』



君と会ったのは、浜松町でだったよね。

あの時も、アニメのワンシーンみたいに陰で私の事を覗いてたっけ。

そうなる前の話だけど、私はここでBWのアニメ初公開のイベントに参加したんだ。

そこで『ポケットモンスターベストウイッシュ』の第1話と第2話を見たんだ。

その時、初登場してから君が頻繁に出たのは今でも鮮明に印象に残ってるよ。

『サトシにかわいいって言われてちょっと照れちゃったよ。デビュー前は、そばかすみたいな模様が引き気味だったって広まってたからね。でも、サトシはボクの魅力に気付いてくれたから本当に嬉しかったよ。』

私もその時、ひそかに君の魅力に気付き始めてたんだ。

公式イラストからして、君はポーカーフェイスみたいなイメージがあったけど、それとは違って表情豊かだったよね。

初登場の仕草は可愛さアピールみたいだったけど、今なら確かにかわいいって言えるね。

『え?…またまた~』

ミジュマルは、あの時みたいに照れ臭そうな仕草をしていた。

私が君のアニメ出演を初めて見たのがここだったんだ。

一応ワンセグがあるから、ここじゃなくても見れたんだけど、わざわざここに来たんだから最後までここにいようと思ってね。

サトシくんに気に入られてから、君は頻繁にサトシくんの様子をひょこひょこ見てたり、サトシくんに寄ったりしてたよね。

ああいう仕草も印象に残ってるんだ。

しかも、サトシくんが旅に出た後も色んな場所でひそかに着いてきてる形で姿を現したりもしたよね。

特に第2話じゃあ、君はすごい活躍する姿を見せてくれたよね。

あの時も君の活躍ぶりは本当すごかったなぁって思ったよ。

『その時、ボク、ホタチをお腹におさめた後、ついテンションあがっちゃってはしゃいじゃったりしてたよね。』

(サトシくんとアイリスちゃんはそれぞれのポケモンでいっぱいっぱいで君に目を向けてなかったのは言わないでおこうかな…)

最後には君のとっさの活躍で見事に危機を脱したんだよね。

君の活躍って今も忘れられないよ。

その後、急いでポケモンセンターに向かうためにサトシくんは君に御礼を言ってそのまま走り去っていったね。

『うん、ボクサトシの仲間になりたかったのに、ボクは連れていってくれないのってその時思っちゃって…』

サトシくんはピカチュウが弱ってたからあの時は仕方なかったと思うよ。



ポケモンセンターで手当してもらい、すっかり元気になってひと安心。

ポケモンっていいよね…

私達人間と違って怪我とかしても人間よりもすぐに治っちゃうから…

サトシくんはあの時、君のおかげで助かったって言ってたよね。

君はその時もうポケモンセンターの近くでサトシくんを見てたけど…

『うん。翌日までは、ずっとそこにいたよ。』

その時のひそかに着いてきていたラストシーンが最後の決め手になったんだ。

多分今回みたいな話じゃなかったら、私はミジュマルを好きになる事はなかっただろうね。



そのきっかけになった話と出会ったのが、ここだったんだよ。

ここは、私が君を好きになる決め手を作った場所…だから私にとってここは君にとってのゆかりの地なんだ。











席が開いたので、私とミジュマルはテーブル席に移動した。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_163159_ed.jpg



BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_163307_ed.jpg

『ここがその時は、大きなスクリーンがあって、そこでボクの活躍が公開されてたんだね』

そうだよ。

ここでの出会いがあったからこそ忘れられない日と一緒に君への好意も芽生えたんだ。

面影はなくても、今私がミジュマルの事を好きになってるっていう形で残されてるよ。

その時の事は、これからの形で残る事によって永遠に続くんだ。







それから私はしばらくの間ミジュマルとテーブル席で過ごした。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_163738_ed.jpg

『この街ってすごく広いね。イッシュ地方だったら、ライモンシティかなぁ?』

そうかもしれないけど、ビルの高さも考慮に入れたら、ライモンシティの広さとヒウンシティの高層ビルを足して2で割ったっていう感じになるんじゃないかな?

『なるほど~。ライモンシティにはテレビ局はなかったからね。』

ミュージカルはあるけど、そういえば報道局みたいな建物はなかったから確かにそうだね。

『そういえばボク、考えたんだけど…』



『ボク達が出演してるアニメってテレビ東京だったよね?』

そうだよ。

私にとってテレビ東京=ポケモンって思うほどだもの。

『きみから聞いてボク思ったんだけど、ポケモンアニメはテレビ東京なのに、どうしてテレビ朝日の前でイベントをやったのかな?』

…そういえばそうだ。














BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_163815_ed.jpg

『ボクもここが気に入ったよ。きみがボクを好きになってくれたものあるし、色々楽しめる場所もありそうだからね。』

以前はお台場にも連れていった事があるけど、また一つお気に入りの場所ができたみたいだね。

機会ができたらまた一緒に行こうか?

『うん。楽しめる場所は、色々あった方がいいからね。他にも楽しい場所があったら連れていってほしいな。』

わかったよ、ミジュマル。

それじゃあ、今度はどこにしようかな…





その後も私はミジュマルと話をしていた。

気がつくと、いつの間にか夕方になっていた。

17時になった瞬間…





BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_170156_ed.jpg

街路樹に着けてあった装飾品が一斉に光り出した。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_170130_ed.jpg

『うわあ、すごーい!まるでライモンシティの遊園地みたいだね。』

多分、今はクリスマスシーズン前だからイルミネーションをもう着けてたんだろうね。

11月上旬からクリスマスムードというのもどうかと思うけど…





BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_180000.jpg

時報の度にテレビ朝日の巨大モニターはそれを知らせてくれる。

昨年、私はこの画面でひそかに印象に残る映像を見たのを覚えている。



ホームレスと思われる人が、台車にある物を全て乗せてある形でそれを押しながら歩いていた。

その人はすれ違う人に自分の持っているものをあげたりして歩いていた。

靴をなくした少女に持っていた靴をあげたシーンは特に印象に残っている。

自分が持っていても意味がないものなら、それを必要としている人にあげよう。

私が立川でかなりの貴重カードを交換ではない形であげたのはひそかにそのシーンがきっかけだった。

ああいう無償の愛を持ってる人こそ最後には救ってあげたいものだ…

また放送してくれないかなぁ…

『その映像もその時に見たの?』

そうだよ。

始まるまでの間、他の人が押し寄せてスペースを取られないように待ってる時に見たんだ。

その時は、雨からモバフォンを守るのが精一杯だったから、撮影出来なかったけど…

今思えば、こうゆう形でまた訪問して撮影するべきだったかなって後悔してるよ。

『そんなにいい話だったなら、ボクも見たかったなぁ。』

テレビ朝日さん、また流してくれませんか?





テレビ朝日のモニターは、19時の時報を最後に放送されなくなった。

あの時は、イベントの方を見てたから気付かなかったのかな…

それとも、節電理由とか…

放送されなくなった後もしばらくミジュマルと共にアリーナでの時を過ごした。

『寒くなってきたね。きみは大丈夫?』

こんなに長くいるつもりはなかったから、ちょっと油断しちゃったかな…

ルックスを優先して厚着を選ばなかったから…

君も寒くないかい?

『うん。ちょっと寒いかな…ラッコって寒い場所に住む生き物らしいけど、ボクにはやっぱり寒いみたい。』

君ってひそかに体毛みたいな毛がないからね…





19時半過ぎになり、私とミジュマルはあらためてその場を後にした。

この時間帯までいた理由は、『ニュース7』を見るためだった。

自宅じゃない場所でのんびりした形でワンセグ見るのはここが初めてかも…







ミジュマル、今日は着いてきてくれてありがとう。

君を好きになったゆかりの地で君と一緒に過ごせて本当に楽しかったよ。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111113_180059_ed.jpg

『ボクも楽しかったよ。』

そういえば、ひそかに君に注目してる人もいたよ。

『ボクに?』

私もそのおかげで一応浮いた存在にならなかったから、気にしてなかったけどね。

君がかわいいから注目してたんじゃないかな?

『え?…またまた~』

ミジュマルはあのシーンみたく照れ臭そうにしていた。










ミジュマルを抱き、私は六本木ヒルズを後にした。

六本木ヒルズは、夜を知らないように夜を明るく照らすイルミネーションに包まれていた。








また行こうね、ミジュマル。

『うん。』