故郷での日々…

道を失った私は、静かな地獄の中にいた。

今だけよければいいという逃避が私をさらに追い詰めている。

故郷の一次に受からなかった私には何も残されていなかった。

結局、私は単に結果を知るためだけに故郷に帰省していただけだったのだ…






午前中は、逃避の一つのように録画していた『インシテミル』を鑑賞した。

原作をかじり読みしていた私としては、ネタバレを上回る内容だった。

確かにこの内容は、原作体験者を裏切る後味の悪さだ…

姉御が嫌ったのも無理はない…

よくもまあ、こんなスプラッターが地上波になれたものだ。

原作内容を大まかに知っていた私には、相違点というよりも全然違い過ぎる、というか寧ろ米澤さんもここまでグロテスクにしようとは思わなかったのではと思った。

唯一後味をフォローしてくれたのは、北大路さんがひそかに生き残り、藤原さんと共に帰っていくというところだろうか…

最後まで藤原さんを信じ続けたという所と藤原さんと共に帰っていくところが悪い後味を多少軽減してくれた。

今回の話を機に北大路さんのファンになった。

『江』の時は、役とはいえずる賢いキャラを演じるイメージが強かったが、『インシテミル』の時の役が北大路さんらしいキャラだという印象をあらためて知る機会となった。

松方さん同様、北大路さん出演の番組に敏感になるかもしれないなぁ…





『インシテミル』の印象を残した中、午後は畑の草取りをした。

他にする事が浮かばなかったので、その果てにたどり着いた逃げ場だ。

いつまでも草取りだけを役立ちの根拠にしてはならない…

本当の現実から逃避するように、私は通算3時間ほど草取りをした。





その夜、私は再びこれからの事についての水掛け論地獄という名の洗礼を受けた。

今その場で形に出せない事に付け込まれているいちゃもんのような言われ方をされるのは色んな意味で堪える。

言いたいだけ言って済むなら、言えよと言い返したいものだが、私みたいな人が言い返しても子供扱いされるだけだ。

こういう叱責も私自身の弱さから現れているのだから…

今回の帰省は、本当の地獄を体験しないための最後の警告を早いうちに知るために行われた事だと今は受け止めておこう…





来年度の我が進路は一応決まっている。

もちろん、それは来年度受かる事を前提にした進路だ…

まずは、その進路になるための準備から始めなくてはならない。

明日は、それが出来るかが試される時だ。






今日は、母君の誕生日だった。

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というわけで、姉御と共に夕飯の準備をした。

誕生日だけにかなり本格的な用意である。

私も多少協力した。





父君がご飯を向こうで食べてくるという事で、お祝いは明日になった。

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姉御作のガトーショコラ。

遠くにいても香ってくるチョコの香りがうまさを強調している。

明日が楽しみである。






誕生日…

それを聞いた私は、ひそかに考えていた。





来年は、必ず就職内定という誕生日プレゼントをあげられるようにしてみせよう、と…