駅で彼らと別れた後、私はあらためて次なる目的地に向かった。

次に私が向かったのは、立川モディの地下にある『献血ルーム』だった。

スタリバ時代、駅で頻繁に献血依頼の看板を見かけており、将来必ず献血しようと思っていた。

ちなみに最近は、秋葉原でも必ず見かける。

マァ、あれはもとからあって私が今まで行かなかったからもあるけど…





実を言うと、私は以前にもスタリバで献血した事がある。

それが初めての献血だった。

その時は、謹慎中で投稿してなかったが、気が向いたら書くサブ日記に記録してある。

今回は2回目というわけだ。

私は献血出来る年齢になった時はちょうど献血ルームのある場所が身近にあり、いつでも献血出来る環境にあった。

しかし、私は今日まで献血しようという気持ちになれなかったのだ。

その理由は、単純明解。

採血の時に針を刺しっぱなしにされているのが痛いからだ…

予防接種以降、体に針を刺された経験のない私にはこうゆう経験はなかなか一歩を踏み出せない事だったのだ。

小学校時代、日本脳炎の予防接種から逃げ出して延期になるほどの私にはやはりこうゆう事は堪えるのだ。(我が黒歴史)



迷いをふっ切り、ようやく献血を実行したのがその時なのだ。

その時は、うろついているところを看護師の姉さんに見つかってもう後戻りができない状態になる形で入ったけど、私にようやく実行という一歩を踏ませたいい機会だったと今では思う。

というわけで、実に3ヶ月ぶりの献血へ。



まずは、検査をしてもらい食後4時間以上を経過していたので、ドーナツをもらい、準備が終わるのを待った。

…なんでドーナツ?

前回に続きひそかに私はそう思った。



最初の関門。

検査のため100ミリリットルほど血液を採取した。

チクッとしますとは言うが、その瞬間と少しの間がやはり堪える。

私はしばらくの間、全ての話し言葉に濁点が入るような口調になっていた。

その後、準備が整うまでの間、私は止血をして暖かい飲み物を飲みながら待っていた。

しばらくして私は採血をするため、採血場所へ向かった。



関門2。

いよいよ本編。

まずは消毒薬とアルコールを塗りスタンバイ。

予防接種の時のアルコールに上乗せする形で別の消毒薬を塗るのだ。

献血の厳重さがあらためて強調される。

準備を終えた後、二つ目の洗礼へ。

検査採血の時の洗礼と共に採血本編が始まった。

今回の洗礼は、前回以上のものだった。

前回は今回ほど痛くなかったのだが、その感覚を忘れたのかまたも話し言葉に濁点がつくような状態になった。

こうゆうのも痛みなしに得られるものはないという諺の一つなのだろうか…

痛みと引き換えに得るものは本人のためばかりではないのだ。

これも『人のために尽くす事への意志の強さ』を試す試練なのだ。





数分後、採血を終えた私は消毒薬をとってもらい、止血をした後、しばらく休みあらためて待ち合い室に戻った。

献血の楽しみはここからである。

待ち合い室に戻った後、手続きを済ませた。

次回は来年の1月。

血というのは簡単に生成できるものではなく、できるようになるまでに3ヶ月を要するとの事だ。





その後、私はしばらくの間献血ルームの醍醐味を堪能した。

採血後、貧血にならないようにジュースや菓子が提供されているのが献血の特徴なのだ。

ボランティア形式で血を提供するとはいえ、理由はあれどちゃんとしたサービスをくれるのは太っ腹である。

他にも会員登録をした粗品として色んなものをもらった。

BREAK AWAY ~壊れゆく日々の中…~-111022_223238_ed.jpg


見返りを前提にしない行いをする所に幸福は転がり込むというわけだ。












私にはポリシーとして抱いているスローガンがある。





『私自身は持ってても意味はないけど、それを必要としている誰かがいるなら、それを積極的に差し出そう。』





献血もその一つだ。

ただ持ってるだけにとどまってるなら、それを誰か必要としている人にあげるのがその人にとってもその与えるものにとってもいい事なのだ。

六本木のテレビ朝日のスクリーンで流れていた映像をひそかに私は思い出していた。

自分が持っているものを通り掛かりで会った必要としている人にあげている人…

靴をなくした少女に持っていた靴をあげたり、他にも出会った人に持っているものを積極的にあげている…

見返りなんか求めない。

それよりも、それを受け取ってくれた人が今どんなに喜んでいる事だろう。

あえて見返りを求めるとするならば、どこかでそれが形になっているというのを知る事…





これからも私は必要としている人に私自身の持っている何かを与えられる存在になれるだろうか…

もしできるなら、あの映像の人のような分け与える人を救ってあげるという与えられる存在になりたい。





献血ルームが閉まるのを機に私は献血ルームを後にした。