帰省当日。

あっという間というべきかようやくというべきか…

近頃は、故郷も市川も居場所がないような気がしてならない。

そう思うから時の進みを遅く感じるのだろうか…

中にはそんなに早く来てほしくないと望んでいる日があるからというのも考えられるだろう。

その日が来た後、私はどうなっているのだろうか…





出発の準備をした後、私は昼ご飯を食べに少し出掛けた。

最近、向こうで昼ご飯にした記憶がほとんどない私には久々の事だった。

正確には、この店で昼ご飯にするのが久々と言うべきだろうか…?

昼ご飯を済ませた後、私は寄り道をせずまっすぐ市川に戻った。

総武線はたくさん乗る機会があるけど、千葉からの電車は少ないからね…



せっかくだからこれからの帰省は、下宿場所にあるものを少しずつ持ち帰るようにしようかな。

ここから離れるのは決定した以上、今のうちに持ち帰らないと離れる日に色んな意味でやばい事になるだろうから…

わかりやすい例で言うなら、終業式の例だ。

ふかわりょうさんのネタで言うなら、『ちょっとずつ持ち帰らないから終業式の日泣きそうになるんだぞ』に相当する。

私の場合、ただ持ち帰るのが大変になるからというだけでは済まされない気がするのだ。

あの時の事を考えたらなおさらだ…






迎えに来てくれる事を考えたら、早めがいいかな…

私はいつもより早めに下宿場所を発った。

実際、帰れる時にいつでも帰れる環境にある以上、そうするべきなんだろうけど…

下宿場所の掃除をしてその場を後にしたのがまるで私の小学生時代の愛読書である『よだかの星』のワンシーンのようだった。

今の私は、星にもなれないよだかなのかもしれない…






今の私はどこにいる方が一番いい事なのだろう…

星にもなれず、だからといってどこか遠くへと飛び去る事なんてできはしない。

でも、そのためには私はどうするべきなのだろう…

居場所を失う事は、こんなにも寂しい事だったのか…

こうゆう時があるからこそ故郷はあるのかもしれない。

別の場所で居場所を失ったからこそ帰れる居場所…

本当の意味での故郷とはそういう事なのかもしれない…





今の私がすべき事は、居場所を持てるようにする事なのかもしれない。

ここにいても違和感がないようにする…そこにいていいのだと実感できるようにするという…





それは故郷に限らず、今住んでる場所に対しても言えるはずだ。







これからの私に本当の居場所を見つける事はできるのかな…?

今はとにかく故郷で少しでも気力を取り戻したい。