下宿場所の室内にNHK第一と暖房の音が響き渡る。

風邪の症状は、だいぶおさまっているようだが、まだ完治したわけではない。

一応夕飯は詰まる事なく食べれたので、それほど極端に気にする必要はないだろう。


起きるのにはまだ早過ぎたので、私はラジオの電源を切り、もう少し寝る事にした。

こうゆう時こそ全日空いてる日はいいものだ。

マァ、普段はこうはいかないんだろうけどさ…

11時過ぎまで横になったらだいぶマシにはなった。

寝過ぎなのか、風邪の症状なのか、時折頭痛に見舞われた。

もしくはどこかにリグレーでもいるのだろうか…



昼頃になり、私は布団と洗濯物を干した。

こうやって殺菌するのも風邪を治す事に必要な事だ。

それからしばらくして私はひとまず外出した。

せっかくの晴天日なのだから外出しなければ損である。

風邪菌が蔓延してるなら、話は別だが…



外出はしたものの、特にやる事はなかった。

やっぱり講義をとるべきだったかなぁ…

今の私がすべき事は…?

私の中にそればかりがよぎっていた。

空は昨日とは打って変わり、明るい青空だった。

私だけはいまだに崩れた天気の中にいた…






人生における経験は、全てにおいて意味を持っている。

そう誰かから聞いたっけね…

今私が経験している事も乗り越える事で意味を持つのかな…

今の私は、私自身の姿を見るのも嫌になるほどの心境の中にいる。

ただ歩いてるだけでも、私がいる事があるまじき事であるような心境がよぎる…

だからといって自決などできはしない。

どんなに辛辣な事でもそれを終わらせるためにそんな極端な事をしたらそれこそ後で取り返しのつかない後悔をする。

生きる事は、苦しみの中にいる事…

お釈迦様ことブッダ様の教えの一つ、『苦諦』が意味している人生における悟りだ。

ブッダ様の教えは、今の私にはピッタリな事なのかもしれない。





これからの私に、今の苦諦が意味を持つ時はくるのだろうか…