外に出ると雨はとっくの昔に止み、風も本編と比べてだいぶ風速が下がっているようだった。

私は総武線の各駅が復旧する前からその事に気付いていた。

しかし、私はそれでもその場から離れる気になれなかった。






台風が離れるにつれて山手線から少しずつ路線が復旧されていった。

しかし、総武線だけはまだ復旧のめどがつかなかった。

風速はいつの間にか人が吹っ飛んでもおかしくない速さから春一番のような強風におさまっていた。

風がだいぶおさまった後も私は総武線の復旧とそれを待つ人達を見守るため、その場にとどまっていた。

今まで室内で体験する事しかなかったので、今回は外にいる人の気持ちを直に知る初めてのそしていい機会だった。

モバフォンもポケモンもできない中だとさらに待つ辛さを実感できる。

私にはある意味いい試練になったと言えるかもしれない。







総武線の復旧を待つ中、私はひそかに考えていた。

復旧を待つ社会人、アナウンスをする駅員、台風の中で普通に働く店員…

こうゆう環境で働けるなんて…

強いなぁ…そういう人達って…

これは駅員に限らず、避難指示をしている役場の人や警察、そしてその中でそれにも負けずに働くデパートや店の店員達にも言える事だ。

私がリハーサルしたスタジオの店員、台風の中でも開いてる店で働く人達…

台風であっても、店や店員に支障がない限り店は閉まる事はない。

駅で総武線を待っている人達だって、早く帰っている人がいる中で、それでもやらなくてはならない事があるという理由で最後まで残って働いていたからそうなったのだろう。






総武線の復旧を待つ中、私はひそかに思っていた。



私も例え台風があっても全力で働ける存在になりたい、と…