ライモンシティを目指すサトシくん一行。

湖の見える場所で一行は、昼ご飯にする事にした。

その時、サトシくんの脳裏にあの時のシーンが過ぎった。



前回、因縁のライバル、シューティくんとのリベンジ戦の時、ノーコンアクアジェットという失態を見せてしまったミジュマル。

いまだにアクアジェットがコントロールできないようだ。(サトシくん視点)

その時、シューティくんかデジカメでミジュマルを撮影した。

ある意味『こりゃ傑作だ』という理由なのかもしれないが、そうではなかった。

彼はその画像をサトシくん達に見せた。

ここでようやくサトシくんは気付いたのだ。

ミジュマルがアクアジェットをノーコンにしてるのは、目をつぶっていて前が見えてなかったのが原因だったのだと…

ポケモンファンの最新号を熟読している人なら気付いていたはずだ。

『アクアジェットの最中に目をつぶってるなんて…ある意味すごい才能だよ、きみのミジュマルは!』

もちろんこれは純粋な皮肉である。

相変わらず口の減らない奴だが、今回、そして当時の話のろ過を通して、もっともだと言えよう。





あの時のセリフを忘れられないサトシくん。

というわけで、ミジュマルと共にアクアジェット完成のための特訓をする事にした。



デントさんが昼ご飯の支度を終える間、他のポケモン達は待っている事にした。

というわけで、特訓スタート。

一緒に水に潜ったが、
ミジュマルはやはり目を開けない。

サトシくんが無理に目を開けた瞬間、『やめてよぉ!』という形でミジュマルは水鉄砲でサトシくんを吹っ飛ばした。

サトシくん、戦闘不能。

ミジュマルの勝ち…なわけないか。

ミジュマルが水中で目を開けられないのは、小さい頃にプールで泳ぐ時に誰もが体験してるはずだ。

目に水が入った時の痛みになかなか対応できない心境なのだろう。

塩素のない水ならだいぶマシな方だと思うんだけどなぁ…





一方、他のポケモン達はボール遊びをしていた。

いまだにぎすぎすした関係の続くチョロネコエモンガと真面目誘惑草蛇。

今日こそ決着をつけるわよ…

という形で、エモンガはツタージャにボールをぶつけた。

その手には乗らないわよ、この腹黒女!

ツタージャはつるのムチで対抗。

ボールは、そのままイシズマイへ。

イシズマイは思わず爪で防いでしまい、ボールが割れてしまった。

ご…ごめん…





その一方、ズルッグだけ近くを放浪していた。

すると、ズルッグは何かを目にした。

モンスターボールのような模様…

大部分の人はすぐにわかるはずだ。

そこにいたのは、タマゲタケの群れだった。

喧嘩屋のズルッグは、早速そのタマゲタケに喧嘩を売った。

今回の話の始まりはここからでもあった。

何やら騒がしいのに気付いたパーティー達は、ズルッグのいる場所へ向かった。

そこでズルッグがタマゲタケの群れと戦いを繰り広げていた。

すると、タマゲタケがサントアンヌ号を想起させるようなフォーメーションを構え、毒胞子を放った。


毒胞子は、ズルッグとともに、避ける暇を与えないまま第三者達を一瞬にして飲み込んでいった。






湖で特訓を続けるサトシくんと猟虎戦士。

そこへ、サトシくんのもとにパーティーが全滅したとの情報が届いた。

タマゲタケの毒胞子により、パーティーはミジュマルを除き麻痺状態になっていた。

タマゲタケは『ざまあみろ』という形で、やり逃げをしたように逃げていった。

近くにポケモンセンターもなく、毒消しもない中で起きた最悪の事態となった。

その時、アイリスちゃんの知恵が発動した。

今いる湖に毒消し作用のある薬草があるとの事。

今のところ、水の中に潜れるのはミジュマルだけだ。

例え全滅ではなくとも、変わらない事だった。

目を開けられないミジュマルの誘導を耳を引っ張る形でサトシくんが担う事にした。





ポイントを確保して、あらためて作戦開始!

その酸素ボンベはどこから出したわけ…?

近頃、一行はいつからギロロみたいな設定になったのだという気がしてならない。

その様子を影で誰かが見ていた。

前回、何気にシューティくんがゲットしそこなったポケモン、ガマガルだった。

ちなみにそれとは別個体との事。

ガマガルは、水中に入ると、オタマロ達に奴らを始末しろという指示を出した。





そうとは知らず、薬草を探すサトシくんとミジュマル。

すると、サトシくんはようやく薬草を発見した。

いざ、ハーヴェストタイム…と思ったその時…

ガマガルの差し金のオタマロの群れがサトシくん達に襲い掛かった。

ミジュマルは、いまだに目を閉じたまま周りが全く見えてなかった。

それに付け込むように、オタマロの水鉄砲、水の波動ラッシュがミジュマルに容赦なく襲い掛かった。

シェルブレードで応戦したが、相手が見えないミジュマルには暗中模索の事態だった。

サトシくんは、ミジュマルに目を開けるよう呼び掛けた。

一瞬開けたかと思ったが、その時に水鉄砲をぶつけられ、またも目を閉じてしまった。

ミジュマルに再び技が襲い掛かろうとした。

その時、サトシくんの呼びかけに応えるようにミジュマルは開眼した。

そして襲い掛かるバブル光線をシェルブレードで全て打ち落とした。

猟虎戦士かっこいいー!!

そうこなくっちゃ!

オタマロは敵わないと見切り、逃げていった。

一旦戻ろうとサトシくんはミジュマルに言い、水面を目指した。

その時、あのガマガルがその様子を見ていた。

『逃がすかよ。おい、出番だぞ。』

『ラジャー…』

擬態していたという形で姿を表したのは、エンディングの最後を飾るポケモン、マッギョだった。

マッギョは浮上して、サトシくん達に放電をぶつけた。

ミジュマルのおかげで水中から何とか脱出した。

マッギョが水面に現れ、戦う気満々という仕草を見せた。

ミジュマルだけでは、タイプ的にも明らかに不利だ。

すると、デントさんが新たなセリフを述べた。





『イッツ、フィッシングターイム!!』



『テイスティングタイム』といい、前回の『待ちぼうけタイム』といい、近頃は『イッツ、○○タイム』というのが主流になっているようだ。

今度はどんなセリフになるのかな。

デントさんは、愛用しているかのような収納式の釣竿を出した。

無印世代を連想させる自身をもとにしたルアーとともにいざキャスティング!

アーティさんのように今の環境を芸術的に描くようなコメントをするデントさん。

何より、いつも以上に熱さを感じる様子で、デントさんはマッギョを見事に吊り上げた。

というわけで、覚悟しな!という形でマッギョに戦いを挑もうとした時…

どこからともなく、マッドショットが飛んできた。

ここに来て、ようやく一行はガマガルの存在に気付いた。(気付かれないようにいたのだが)

マッギョは、デントさんに任せていざバトルタイム!

デントさんは、マッギョを振り回して弱らせる戦法で応戦した。

ミジュマルは水鉄砲で先手をとったが、それを上回るハイドロポンプで返されてしまった。

ガマガルの猛攻は続く。

すかさずガマガルはマッドショットでラッシュをかけた。

サトシくんは、ガマガルの戦いぶりを気に入りゲットする事を決めた。

ミジュマルも反撃に出ようとしたが、超音波攻撃でさらに追い詰められてしまった。

サトシくんは、ファイナルギャンブルに出た。

ミジュマル、アクアジェット!!

さっき水の中で目を開けられないのを克服したんだから、出来るはず。

ミジュマルは、ガマガルに向かっていった。

…が、またもノーコンになってしまった。

そこへガマガルがマッドショットを放った。

マッドショットの弾丸がミジュマルに襲い掛かる。

サトシくんは、あの時を思い出せとミジュマルに呼び掛けた。

…そうだ!ぼくはあの時ちゃんと…

ミジュマルは、再び開眼した。

その瞳は、いつも以上に凛々しい色をしていた。

襲い掛かるマッドショットを素早い身のこなしで避け、そのままガマガルに突撃した。

ガマガルはこの一撃でKOになった。

そしてデントさんもそれに続いた。

振り回したマッギョを仕上に地面にたたき付けた。

振り回され、地面にたたき付けられたマッギョは、見た目通り、伸びてしまった。

そして、お互いそれぞれのターゲットにボールを投げた。





またも、予想外な結果となった。

サトシくんは、ガマガルを。

そしてイシズマイに続き、デントさんもマッギョをゲットしたのだった。





ガマガルをゲットするのもそうだが、マッギョをデントさんがゲットするのが一番予想外だった事だろう…

あらためてイッツ、ハーヴェストターイム!

水の中を克服したミジュマルは、あらためて薬草をゲットした。





こうしてパーティーは全員元気を取り戻したのだった。

今回のミジュマルのお手柄は今まで以上のものだった。

誰もがミジュマルに感謝していたのがその現れだ。

今回の出来事で、ミジュマルが得たものはたくさんあったと言えるだろう。

みんなから感謝され、自らの弱点を克服したミジュマルは、今まで以上の輝きを見せていた。







ミジュマルがキーポケモンの話というのは、必ずミジュマルの魅力を再発見する機会になる。

ホタチをなくした時も、それを機にさらなる成長を遂げ、今回も自らの弱点を指摘されたのを機にそれを克服する事が多くの仲間を救い、新たな仲間を生み出し、そしてさらなる強さを生み出した。

ミジュマルは普段はおちゃらけているが、いざという事は頼りになる存在だという事があらためて象徴される。





ミジュマルの存在は、こういう逆境の時に頼りになるという影の活躍者と言える。

私もそういう存在になりたい。

私だけが頼り、そしてそれを見事に生かして貢献出来るミジュマルのような存在に…

自らが起こした振動で伸ばした舌を噛んだというガマガルのイメージを考えながら、ミジュマルへの憧れを私はあらためて抱いていた。







私にもなれるかな…

ミジュマルみたいな頼れる存在に…