昨夜も私は生き地獄を体感する事となった。

その日は、どうせ一日で帰るのに、わざわざ帰省したのは、結局ただ単に金を貰いに来ただけとかご飯を食べに来ただけなどと言われ放題の夜だった。

目的を話しても、それは大部分考えなくても市川で十分できる事だという叱責を受けるだけだった。

それができないという事は、結局金目的だろという解釈で今回の騒動は起きたのだった。






私が帰省する事が罪になったのは、いつからなのだろう…

おそらくそれは以前からなのかもしれない。

私がいい結果も出さずにのこのこ帰ってきた事を叱責された経験が以前からあった。

今回もその表れなのだ…





私だって、ただそのために故郷に帰る事には罪の意識を持っている。

だが、その罪の意識も故郷の前ではただの持ち腐れに過ぎない。

罪の意識があるなら、形にして表せと足蹴されるのがオチだ。








今になり私は後悔した。

だったら市川に来た時からアルバイトをして、稼ぐ事の大変さを直に知り、少しでも稼げるようにするべきだったと…

私の帰りを待つ人がいて、それなら帰って来るべきだと思い、結局ろくに働きもせず、仕送りだけでやりたい放題やっていた事が今になって悔やまれる…

成人にもなって、仕送りだけを頼りに過ごしてきた私は、アイリスちゃんの言う子供扱いとは程遠いくらいのガキだ。






姉御だって学生時代は私みたく頻繁に帰省する事はなかった。

それに対して誰も抵抗感は持っていなかった。

それに気付かなかった私は本当にどうかしていたとしか言いようがない。

今更帰りを待ってる人がいたから帰ったという『帰りを待つ人が邪魔だった』という事になるわけにはいかない環境だ。

帰りを待つ人だって、私が向こうで頑張ってるなら帰らなくても心配ないと判断してもよかったのだ…










今頃になって、全てが吹っ切れたわけだが、やはりもっと早く吹っ切るべきだったという後悔は残る。

それを消し去る方法はただ一つ。

公務員になる他ない。









今日、私が就職への準備を行っている時も生き地獄はなかった。

そして私が自宅を後にする時も私を期待する形で見送ってくれた。

これは私が行うべき事を誠実にやったからこそできた事だ。

生き地獄はこの時だけにしなくてはならない。

そのためにする事はもう出来ている。

今までやる事がわからなかった以上、それがわかった今、私が生き地獄から完全に抜け出す方法はもう決まっている…








これから私と同じ道を進む人、そして今からではまだ遠いがやがてそうなる人…

就職に近い時が訪れたなら、忘れないでほしい。

私達学生は何のために今こうしているのか。

今私達が行うべき大事な事は何なのか。

そのために、今から何をするべきなのか…






私みたいな事になる前に気付き、そして実行に移してほしい。

それが私達の『人として当たり前の事』であるのだから…

もちろん、私だって諦めるつもりはない。

生き地獄から完全に抜け出すために残された可能性を必ず形にしてみせる。

それが今まで私が侵した罪への贖罪になるなら…

そして本当の幸福に辿り着けるなら…



これからそうなる人達も、そういう気持ちを忘れないように…