何ヶ月ぶりだろう。
お台場にこうゆう形で来たのは…
そして…ミジュマルと一緒に来たのは…
ミジュマルが途中、向きを変え、橋の向こうを覗いていた。
お台場の桜はだいぶ葉桜になったみたいだね…
お台場でこうゆう出演をしたのは、ミジュマルが初めてだったよね。
あの時は、まるでサトシくんのミジュマルみたいに着いてきた形でお台場にゾロアと一緒に行ったわけだけど…
サトシくんのミジュマルがああいう形での出会い方をしたからこそ、私は君を好きになったとも言えるんだ。
当初は、メイン(ジェイド側)の御三家はツタージャにするつもりだったんだけど、買った直後にベストウイッシュのスタートイベントに参加して、そこで君に変わったんだ。
正直、ギロッポンでのイベント参加がなかったら、君を好きにならなかったどころか、BWに消極的になってたかもしれないね。
ただ、その積極性が今あるまじき事に発展してるんだけどね…
『……?』
私は今、ポケモントレーナーで例えるなら『ポケモンリーグ挑戦間近』な環境にあるんだ。
『………?』
ひとまず、もう少し近くに行ってみようか。
『お台場の海と日差しってイッシュ地方に負けないくらい綺麗だね』
日差しはどこでも平等にさすものだけど、場所によっては、見え方が違う…そういうのもBWのテーマでもある『相対的な考え』なんだよね。
『今のキミの環境がポケモンリーグ挑戦間近に当たるっていうのはどうゆう事なの?』
ポケモンの世界にもあるかはわからないけど、私は今進路を決めなきゃならない環境にあるんだ。
その進路は、私のこれからに大きく関係してるんだよ。
しかも、今まで以上にね…
『そんなに大事な事なの?』
そうだね。
一言で言うなら、もし進路が決まらなかったら私はこれからどうなるかわからなくなるくらい深刻な事でもあるんだ。
『ええ!?そんなに大変な事なの!?』
今のところ言えるのは、これにとどまるかな。
『…………』
しかも、今回の進路決定は、君達とも関係する可能性もあるんだ。
『ぼく達と?』
そう、君達ポケモンともね。
『それって、どうゆう事?』
今私は、君達ポケモンとの関係を続けられる事に危機が迫っているんだ。
『!?』
信じがたいかもしれないけど、今回ばかりは本気なんだ。
『どうしてなの?』
先日、私は地獄を見たんだ。
先月、両親が東京へ行くのに乗じる形で、私も着いていったんだ。
その時、故郷にいる間にという形式で君のぬいぐるみを持っていったんだ。
しかし、それが地獄の始まりだった。
偶然にもそのぬいぐるみの存在がばれて、その夜、親からその事について厳しく叱責されたんだ…
大人にもなってまだこんなくだらないもの集めてたのか、って言われてね…本当に地獄だったよ…
しかも、それにとどまらず、環境はさらにエスカレートしていったんだ。
とうとう私は親から、『体は大人で、それ以外は小学3年生のガキ』だって言われたんだ。
しかも、それからというもの嫌味や皮肉を込める形でそう言われる日々が今でも続いてる…
ただ一つ言えるのは、もし君の存在がばれたら多分私は、終わりだね…
今そういう佳境の中にいるんだ。
ビクティニ…少しでいいから、エネルギーを分けてほしい…
『………』
私はまだ諦めてないよ。
今回を期に私もさすがにもう懲りたからさ。
それに、親から言われたあの悪態は、アイリスちゃんのお約束セリフとは明らかに掛け離れてる…
さすがに私もあの悪態は聞き捨てならないね。
だからこそ、私は必ず受かってあんな事を言ったのを後悔させてやるんだ。
私だってもう本当の夢は抱いてる。
君とこれからもいたいって事。
そのためになりたいものになる事。
そして、そうなる事によってポケモンの存在を否定した親に反論できるようにする事。
それが私の夢だ。
これが私がポケモンをまた始めようと思うきっかけになったコロタン文庫で、そのソウルシルバーバージョンがこれなんだ。
『BWバージョンはないの?』
まだみたいなんだ。
できるなら、早く出てほしいね。
もちろん、イラストは吉野恵美子さんでね!
もちろん、ちゃんとDSだって持ってるよ。
今のポケモンはこれがなきゃ始まらないからね。
『そうだよね。ポケモンのゲームは、DSだもの』
ただ…今の私にはDSはない方がいいかもしれないんだ…
『え?』
私は今までずっとポケモンを育てる事ばかりに時間を費やして、私自身の育成を怠っていたんだ。
ポケモンの育成とはいうけど、現実はこんなに簡単かつ早く出来る事じゃない。
こんな意味のない事をしないで、今は本当の意味での育成を私はしなきゃならないんだ。
『そうだよね。そうしなきゃこれが二度と出来なくなっちゃうもんね』
今の私に、進路以上に大切な事なんてない。
だからこそ、私は…
『?』
『え?』
『ち…ちょっと…何やってるの!?』
…やっぱりやり過ぎかな?
今の私は、これくらいの勢いがないと、決別できないかもしれないんだ。
確かに今日まで1度も手をつけてなかったけど、今までにない深刻な事態たからこれぐらいの勢いは必要かなとは思ったんだけど…
『そうかもしれないけど、だからって埋める事はないよ。今日まで手をつけなかったなら、キミにだってその意志があるって事でしょ?だったら、こんな事しなくても大丈夫だよ!』
『それに、ここに埋めたからって誰も気付かないとは限らないよ。せっかく手に入れたのに、もしそれがなくなっちゃったらそんなのダメだよ。』
…君の言う通りかもしれないね、ミジュマル。
確かにここにタイムカプセルみたいな形で埋めたところで、取り出すまでに誰も気付かないとは限らないからね。
それに、その間に雨とかに見舞われたらもっと大変な事になるかもしれないしさ。
『そうだよ。お台場に埋めなくても、キミはポケモンからしばらく決別できるよ。』
マァ、ビニール袋があったらちょっと変わってたかもしれないけど。
『アハハ!そうかな?』
ひとまず、砂浜に埋めたのは『誓い』という事にしておくよ。
お台場の誓いとしてね…
今はこういう佳境にあるけど、最後には必ず勝ってみせる。
あらためてNさんの言ってた事がわかったような気がする…
Nさんは、夢に対する事にはすごく敏感な人なんだ。
彼の前で『夢がない』はタブーだよ。
夢を持つ事がどんなに大切な事なのかがあらためて実感できた気がするよ。
『素晴らしい夢を実現し、キミの真実とするんだ!』
Nさんが主人公に言い残したセリフ。
その意味が今ならわかる。
私も『ポケモンは、子供だけがやる事じゃない』という真実を明らかにするために、夢を叶えてみせよう。
夢を実現して、私の真実とするために。
必ず帰ってくるから、その時まで待っててね。
今までのように、来れる日があるからという理由ではない、本当の意味での『来れるようになった』という形で必ずここに帰ってきてみせる。
そのために、私は今まで以上にひと頑張りしてくる。
それじゃ……………サヨナラ…お台場…!
BETTER TOMORROW
より良い明日を目指して…