故郷滞在。

これはいつまで続くのだろうか。

もちろん、ただで帰るわけにはいかない。

色んな意味を込めて早くまとめをしなければならない。

私もそれに対する自覚は持っている。

後はそれを形にするだけだ…



というのも、今日の夜、私は小学3年生以来の地獄を見たからだ。

私の行いにとうとう限界を感じた親族が強行作戦に出たのだ。

私の部屋にあるものを隅から隅まで撤去されてしまった。

外部だけでなく、内部まで散策されるほどの規模だった。

小学3年生の時も似たような事があったのだ。

その時も、こんな感じで部屋にあったものをなにもかも撤去されていた。

その時の地獄が再来したのだ。

今、私の部屋は『インストール』のように全てをなくした部屋と化している。






これも私のこれからのためだというのは私もわかっている。

それを形に出せないという形で…

それにつけこまれているような形だが、今の私にはそうされて当然の環境だ…





その夜、我が家は私と親との今まで封印していた口論が飛び交っていた。

私も一体何年ぶりかとも言えるくらいの怒鳴り声で反論した。

…だが、それが何になる。

今の私が何を言おうと、相手が動じるはずがない。

今の私がやっている事は蟻が象と戦うようなものだ。

私が象の立場になるためには、ちゃんとした形で就職する他にないのだから…





明日は市川に帰る。

ただ一つ祈る事は、ちゃんとやるから市川の下宿場所まで乗り込むのだけは勘弁してほしいという事だ…

というのも、明日は送ってもらう形で市川に帰るからだ…

この環境でこうされるなら、市川の下宿場所を潜入捜査されたらもう逃げ場はない。

いや、それ以前に故郷以上の事をされるのは確実だ。

…考えたくもない…








今回の生き地獄を期に、私はあらためて市川に受かるようにしてみせると切実に誓ったのだった…