朝最初に聞いたのは雨の音だった。

台風が直撃するのはわかっていたが、まだそのかけらに過ぎないのが実質的な事だ。

この雨によって色んな事の大部分が中止になったとの事だ。

私もその一人。

市役所に来週の手続きをやりに行こうとしたのだが、この天候では行けそうもない。

というわけで、明日こそ行ってみる事にする。

雨の日はやる事が限られるからか、自然と憂鬱な気分になる。

常用漢字の一つにされた『憂鬱』は、ひそかに使われる機会が多いからそうなったのではないかとあらためて思う。





台風本体は夜中頃に直撃するらしい。

これはまだかけらに過ぎないという事があらためて伝わる。

小さい頃は台風が来る事を察知したら、休校になる以外の理由で喜んでたものだ。

ちなみに今もである…

時には『窓際のトットちゃん』みたいな事にも成り兼ねない事もある。

だが、他に楽しめそうな事がない以上今はそういう気になれないのが実状だ。





外は今、そよ風とわずかに降る雨の音が聞こえている。

嵐の前の静けさなのだろう。

今はとにかく嵐が過ぎるのを待つだけだ。