土曜日。

今の私には全く関係ない事である。

早いところ勤務先を確保しなければ取り返しのつかない事になる。

それを強調する殺人メールが昨日の夜届いたのがその証拠である。

今日もいざ勤務先へ電話。

またである。

今は早い者勝ちという状態を過ぎた頃だという事が強調される。

明日の求人雑誌に期待しようと思う。



今日はそれと同時に故郷から連絡があった。

姉御の引越しの手伝いをしてほしいという依頼だった。

『モテる』男である私を頼っての依頼なのだろう。


11時になってようやく出発した。

外は霧雨がぱらついている。

約5日ぶりに私は総武線に乗り、目的地に向かった。


しばらく駅で待っていると、ようやく姉御が姿を現した。

早速姉御の下宿場所へ。


一旦昼ご飯を済ませ、あらためて運び出しを始めた。

姉御の部屋はかなり広いためか1回では運び切れなかった。

一旦姉御のいる場所を後にして新たな下宿場所へ向かった。



…何だこの渋滞は…


今日は土曜日にも関わらずかなりの渋滞だった。

田舎町でも混む時は混むというわけだ。

片道1時間だけに夜までにおさまるのだろうか…


新たな下宿場所に着いた私達は早速家具を運んだ。

今回は3階立ての一番上であり、運ぶのは一苦労だった。

もとの寒さに降りしきる雨の冷たさが上乗せされる。

ようやく積み終えた後、私達は再び姉御の現在の下宿場所に戻った。

1回では終われなかったのだ。

住み始めた当初は1回で済んだというのにどういうわけなのだろうか。



残りの運べる物を積み終えた後、一旦夕飯にして姉御と別れ、新しい下宿場所へ向かった。



時刻は既に20時を過ぎていた。

洗濯機などの大きな電化製品を運ぶのに苦戦しながら第2部を行った。

雪がわずかに降りしきる中、ようやく今回の任務を終えた。

こういう誰かと共に夜遅くまで何かをやり、そしてそれをやり遂げるというのはなかなかいいものである。

勤務もこういう形でやれたらいいものである。



津田沼駅で両親と別れ、総武快速線に乗り、私は市川に帰っていった。

今回の手伝いは私の勤務への関心を持ついいきっかけになったと言える。

昨日の松戸までの遠出でもひそかにそれを感じていた。

機会があったらそれを話す事にする。



雪はいつの間にか霧雨に戻っていた。