20時26分、ゆりかもめは台場駅に到着した。

空はすっかり暗くなっていた。

まあこの時間帯になれば当たり前か…


駅を出るとフジテレビやアクアシティがいきなり私の目の前に現れた。

お台場ではおなじみの場所である。



いつもの場所から行こうとすると、何やら撮影みたいな事をやっていた。

…ここは邪魔にならない方がいいかな?

そう思った私は下に降りて別のルートで浜辺に向かった。



うわ~綺麗だぁ!

海岸に来たパートナーポケモンがよく言うセリフと同じ心情だった。

ポケモンの世界に行けるその日まで-091106_204019.jpg

海を漂う屋形船。

いつもとは違う輝きを見せる東京タワー。

そして、自身の色を基本に様々な輝きを見せるレインボーブリッジ。


…なるほど、様々な形の輝きを見せるからそれを虹色に例えてそう呼んでるわけなのか…

これは私の独断だがまさにそんな気がする。



静寂の中、微かな音が聞こえてくる。

波がちゃぷちゃぷ立てる音…

真っ暗なのにその中を飛ぶ鳥の鳴く音…

屋形船の中から響く盛り上がりの音…


お台場は毎日のようにこんな音が響き渡っているのだろう。

次に来る時はどんな情景を見せてくれるのかな…


久しぶりにいい夜空だった。

至る所に星があり、月も半月に近い形とはいえ、満月のような明るい輝きを見せている。

しばらく私は岩場に座り、久しぶりの静寂と孤独感に浸っていた。

こういう孤独感も時にはいいものである。


冷たいそよ風が吹く。

今日までの寒さと比べたらちょうどいい寒さだった。

ジャンバーを着ているからというのが理由ではない。

その証拠に地肌で感じてもそれほど寒いとは思わなかった。


それからしばらくの間私は歌を歌ったりしながら静寂のお台場での時を過ごした。

周りの音と比べたらどっちが大きいかな…

…さすがに情景の音にはかなわないよね…

それからまたしばらくして私はお台場を後にした。

海ではいろんな音が変わらず響き渡っていた。

次はこっちで過ごしてみようかな…