次の朝…
漆黒の闇の中から突然大きな声が響いた。
「おいっ!!起きろおおおお――――――!!!朝だぞぉぉぉぉぉ―――!!」
ぐわわあ――――――ん!
「どわあああああ!」
「うわっ!」
突然の大声にナオキとリオルは飛び上がるように起きた。
その際ナオキは寝床からずれて外の方にたたき付けられるようにうつぶせの状態で着地した。
「いつまで寝てンだよ―!?早く起きろ―っ!!」
声の主は駄目押しをするように二人に叫ぶように言った。
「な…なんて馬鹿でかい声なんだ…。こ…鼓膜が破れそうだよ…。」
ナオキは耳を抑えながら言った。
「…み…耳があ…。」
リオルはクラクラした状態で言った。
「寝ぼけてんじゃね―!!」
声の主の駄目押しの大声はさらに続いた。
「オレはドゴーム。弟子の1匹だ。急げ!集合に遅れるととんでもない事になるぞ!」
「と…とんでもない事…?」
ナオキは顔を上げながら言った。
「もしもプクリン親方を怒らせて…その逆鱗に触れた日にゃ…。」
ドゴームは後ろを向いた。
「あの親方の…たぁ――――――っ!!…をくらった日にゃ…。」
ドゴームはガタガタと震えていた。
「『たぁ――――――っ!』…?私達がチーム名を登録した時に親方様が言ってたあのセリフの事か…?」
ナオキはあのセリフがなぜそんなに怖いのかわからなかった。
「ああ考えただけでも恐ろしい…ブルブル…。」
ドゴームはしばらく震えた後、二人の方を向いた。
「とにか―――くっ!!オマエらが遅れたせいでこっちまでとばっちりくうのはゴメンだからな!早く支度しろよな!!」
ブチ切れるような口調で二人に言った後、ドゴームはスタスタと立ち去っていった。
「いちちちち…段差のない寝床で転げ落ちたようになるなんてどういうわけなのさ…。」
ナオキは自分で自分にツッコミを入れていた。
「それにしてもすごい目覚まし…。これなら誰でも起きれるわな…。」
ナオキはドゴームの存在価値を身をもって感じた。
「うう…まだ耳がキーンとしてるよう…。」
リオルはまだクラクラした状態のままでいた。
しばらくして二人はようやく心を落ち着かせた。
「おはようリオル!」
「おはよう!」
二人は元気よく挨拶した。
「そういえばさっきドゴームがなんか支度とか言ってたような気が…。」
その時二人は閃光的に何かに気付いた。
「えっ!あっ、そうか。」
リオルはナオキの方を向いた。
「ボク達プクリンのギルドに弟子入りしたんだよね。」
「そういえばそうだったね。私も一瞬ど忘れしちゃってたよ。」
二人は互いに大笑いした。
その時…
「ん?という事は…。」
二人はようやく重要事項に気付いた。
「わ――寝坊だよ!急ごうナオキ!」
「そ、そうだね!今行きまーす!」
ナオキとリオルは寝床から降りてギルドのみんなが集まる場所へ向かった。
二人が着いた頃、既に全員集合していた。
「遅いぞ、新入り!」
ドゴームが二人に言った。
「す…すいません…初日からとんだ御失態を…。」
ナオキはドゴームに頭を下げながら言った。
その時…
「お黙り!オマエの声は相変わらずうるさい!」
ペラップがドゴームに言った。
「う―――――…。」
さっきまで言いたい放題だったドゴームが一瞬でおとなしくなった。
(あのドゴームを一言だけで…。それだけペラップさんは立場が大きいという事か…。)
ナオキは今後ペラップに対する口の聞き方にも気をつけるようにしようと思った。
ペラップは辺りを見回した。
「全員集まったようだな。よろしい♪ではこれから朝礼を行う。」
ペラップはプクリン親方の部屋のドアの方を向いた。
「親方様―♪全員揃いました♪」
ペラップがそう言った後、プクリン親方の部屋のドアが開き、プクリン親方が姿を現した。
「それでは親方様♪一言お願いします♪」
ペラップがそう言うとプクリン親方はモゴモゴしたような様子で口を開いた。
「…ぐうぐう…ぐうぐう…ぐ―うぐうぐう…。」
弟子達のひそひそ話が聞こえた。
(プクリン親方って相変わらずすごいよな…。)
(…ああホントそうだよな…。)
(ああやって朝は起きてるように見えて…)
「…?」
ナオキはさらに耳を傾けた。
(実は目を開けながら寝てるんだもんな…。)
「え!?」
ナオキはア然とした。
(…ツッコミどころがありすぎで何も言えないなぁ…。体は起きてるからギリギリ寝坊とまでは言えないか…。)
ナオキがツッコミ内容を心の中で呟いていた矢先…
「ありがたいお言葉ありがとうございましたぁ!」
ペラップはプクリン親方に言った。
(聞き取れたのかよ!)
ナオキは電光石火のようなツッコミをした。
「さあみんな♪親方様の忠告を肝に銘じるんだよ♪最後に♪朝の誓いの言葉!始めるよ♪」
そう言うと、ナオキとリオル以外の弟子達は一斉に大声で言った。
「せえ―――のっ!ひと~つ!仕事は絶対サボらな―い!ふた―つ!脱走したらお仕置きだ!みっつ―!みんな笑顔で明るいギルド!」
最後の一言を言い終えた後、ペラップが言った。
「さあみんなっ♪仕事にかかるよ♪」
「おお―――――っ!」
ナオキとリオル以外のみんなが一斉に言うとそれぞれの場所へ向かうために全員散り散りになった。
そこにはナオキとリオルとペラップだけが残された。
(私達はどうすればいいのかな…?)
そう思ってとりあえず辺りをうろつき回ってみる事にした。
すると…
「おい、そんな所をウロウロしてるんじゃない。オマエ達はこっちだよ。」
ペラップがそう二人に言い、二人を別の場所へと案内した。
着いた場所はペラップと初めて会った場所だった。
「オマエ達は初心者だからね。まずはこの仕事をやってもらうよ♪」
ペラップは掲示板のある方を向いた。
「これは掲示板。各地のポケモン達の依頼がここに集まっているんだ。」
ペラップは二人の方を向いた。
「最近悪いポケモン達が増えているのは知っているよな?」
「うん。何でも時が狂い始めた影響で悪いポケモン達も増えてるんでしょ?」
リオルが答えた。
(時が狂い始めてる?時って時間の事?…まあそれしかないだろうけど…。それがおかしくなってるって事なのかな?そしてそのせいで…悪いポケモンが増えてる…。一体どういう事なんだろうか…?)
ナオキは考え込んでいた。
「その通り。時の影響で悪いポケモンがわんさか増えてるせいか、この掲示板も最近特に依頼が増えているのだ。また、これも時の影響なのかどうかはわからないが、最近各地に広がってきてるのが…不思議のダンジョンだ。」
「!?…不思議のダンジョン?」
ナオキが言った時、リオルがナオキの方を向いて言った。
「ナオキ。昨日ボク達で遺跡のかけらを取り返したよね?」
「うん、そうだったね。」
ナオキは頷いた。
「あそこも不思議のダンジョンだったんだよ。」
「え、そうだったんだ。」
ナオキがそう言った後、リオルは話を続けた。
「不思議のダンジョンは入る度に地形が変わるし、落ちている道具も変わる。途中で倒れるとお金が半分なくなるし…道具も半分ぐらいなくなる事があったりして…ダンジョンの外に戻されるというホント不思議な場所なんだけど…。」
リオルはワクワクした様子で言った。
「でも行く度にいつも新しい発見があるから…探検するには本当に魅力的な場所なんだよ!」
「確かにそうだね。入る度に尽きる事のない新しい発見があるなんてロマンを感じるよ。」
ナオキはリオルに嘘偽りのない様子で言った。
…それにしてもその設定のダンジョンはどこかで見た事があるような…
確か風…
「なんだ!よく知ってるじゃないか♪それなら話が早い♪依頼の場所は全て不思議のダンジョンだからな。」
そう言うとペラップは掲示板の方を向いた。
「さて…ではどの依頼をやってもらおうかな♪」
ペラップはしばらく掲示板を眺めていた。
「…うん♪これがいいかな?」
そう言ってリオルに掲示板に貼ってあった紙を渡した。
「え―何何?…」
二人は内容を読んでみた。
『はじめまして。ワタシバネブーと申します。ある日悪者にワタシの大切な真珠が盗まれたんです!真珠はワタシにとって命。頭の上に真珠がないとワタシ落ち着かなくてもう何もできません!そんな時!ワタシの真珠が見つかったとの情報が!どうやら岩場に捨てられたらしいんですが…その岩場はとてもキケンなとこらしく…ワタシ怖くてそんな所いけませ―ん!ですのでお願い!誰かに岩場に行って真珠をとってきてくれないでしょうか?探検隊の皆様お願いします!バネブーより』
「…ってこれ……ただ落とし物を拾ってくるだけじゃない!?」
リオルは腹を立てた様子で言った。
「警察に落とし物を届けるような依頼ってわけなんだね。」
ナオキがそう言った後、リオルは何かを想像しているかのように上を向きながら言った。
「それよりボクもっと冒険したいな。お宝を探したり、知らない場所を冒険したりとかさあ…。」
リオルの言った事に若干一理を感じていたナオキだったが、さすがに今回は同情しきれないと思った。
「リオル、君の気持ちもわかるけど…、」
この後のセリフをナオキが言おうとしたその時…
「お黙り!」
「ひゃ―――――っ!」
ペラップのお○ぎさんみたいな怒鳴り声にリオルはビクッとした。
「新入りは下積みが大切なんだよ!」
「私が今言おうとしたんだけど…。…ま、いっか。」
ナオキも同じ事をリオルに言うつもりだったようである。
一応ナオキはそれほどわがままを言う人物ではないようである。
「いいかい!念のためもう一度注意だよ!不思議のダンジョンは途中で倒されるとここに戻されるし…お金も半分になるし…道具も半分ぐらいなくなる事があるから気をつけるんだよ!」
ペラップは「まったく…」というような感じで二人に言った。
「さあ!わかったら頑張って仕事に行ってくるんだよ♪」
ペラップは急に態度をコロッと変えながら言った。
「ううっ…。」
リオルは何も言い返せない様子だった。
「リオル、行こう。これも君の憧れている冒険をするための第一歩なんだから。」
ナオキはリオルに言った。
「…わかった。ボクも頑張るよ。」
リオルは少々頼り気のない声で言った。
二人は依頼された場所に着いた。
「ここが岩場の入口だね。」
リオルはナオキの方を向いた。
「バネブーの依頼だと真珠はここのB7階にあるって事だけど…。とても危険な場所らしいから気をつけて行こうね!」
「OK!記念すべき初仕事だから気を抜かずに全力でやろう!」
リオルは頷いてあらためてナオキに言った。
「ナオキ!頑張ろうね!」
「OK!」
二人はお互い頷き、早速岩場の入口へ入っていった。
漆黒の闇の中から突然大きな声が響いた。
「おいっ!!起きろおおおお――――――!!!朝だぞぉぉぉぉぉ―――!!」
ぐわわあ――――――ん!
「どわあああああ!」
「うわっ!」
突然の大声にナオキとリオルは飛び上がるように起きた。
その際ナオキは寝床からずれて外の方にたたき付けられるようにうつぶせの状態で着地した。
「いつまで寝てンだよ―!?早く起きろ―っ!!」
声の主は駄目押しをするように二人に叫ぶように言った。
「な…なんて馬鹿でかい声なんだ…。こ…鼓膜が破れそうだよ…。」
ナオキは耳を抑えながら言った。
「…み…耳があ…。」
リオルはクラクラした状態で言った。
「寝ぼけてんじゃね―!!」
声の主の駄目押しの大声はさらに続いた。
「オレはドゴーム。弟子の1匹だ。急げ!集合に遅れるととんでもない事になるぞ!」
「と…とんでもない事…?」
ナオキは顔を上げながら言った。
「もしもプクリン親方を怒らせて…その逆鱗に触れた日にゃ…。」
ドゴームは後ろを向いた。
「あの親方の…たぁ――――――っ!!…をくらった日にゃ…。」
ドゴームはガタガタと震えていた。
「『たぁ――――――っ!』…?私達がチーム名を登録した時に親方様が言ってたあのセリフの事か…?」
ナオキはあのセリフがなぜそんなに怖いのかわからなかった。
「ああ考えただけでも恐ろしい…ブルブル…。」
ドゴームはしばらく震えた後、二人の方を向いた。
「とにか―――くっ!!オマエらが遅れたせいでこっちまでとばっちりくうのはゴメンだからな!早く支度しろよな!!」
ブチ切れるような口調で二人に言った後、ドゴームはスタスタと立ち去っていった。
「いちちちち…段差のない寝床で転げ落ちたようになるなんてどういうわけなのさ…。」
ナオキは自分で自分にツッコミを入れていた。
「それにしてもすごい目覚まし…。これなら誰でも起きれるわな…。」
ナオキはドゴームの存在価値を身をもって感じた。
「うう…まだ耳がキーンとしてるよう…。」
リオルはまだクラクラした状態のままでいた。
しばらくして二人はようやく心を落ち着かせた。
「おはようリオル!」
「おはよう!」
二人は元気よく挨拶した。
「そういえばさっきドゴームがなんか支度とか言ってたような気が…。」
その時二人は閃光的に何かに気付いた。
「えっ!あっ、そうか。」
リオルはナオキの方を向いた。
「ボク達プクリンのギルドに弟子入りしたんだよね。」
「そういえばそうだったね。私も一瞬ど忘れしちゃってたよ。」
二人は互いに大笑いした。
その時…
「ん?という事は…。」
二人はようやく重要事項に気付いた。
「わ――寝坊だよ!急ごうナオキ!」
「そ、そうだね!今行きまーす!」
ナオキとリオルは寝床から降りてギルドのみんなが集まる場所へ向かった。
二人が着いた頃、既に全員集合していた。
「遅いぞ、新入り!」
ドゴームが二人に言った。
「す…すいません…初日からとんだ御失態を…。」
ナオキはドゴームに頭を下げながら言った。
その時…
「お黙り!オマエの声は相変わらずうるさい!」
ペラップがドゴームに言った。
「う―――――…。」
さっきまで言いたい放題だったドゴームが一瞬でおとなしくなった。
(あのドゴームを一言だけで…。それだけペラップさんは立場が大きいという事か…。)
ナオキは今後ペラップに対する口の聞き方にも気をつけるようにしようと思った。
ペラップは辺りを見回した。
「全員集まったようだな。よろしい♪ではこれから朝礼を行う。」
ペラップはプクリン親方の部屋のドアの方を向いた。
「親方様―♪全員揃いました♪」
ペラップがそう言った後、プクリン親方の部屋のドアが開き、プクリン親方が姿を現した。
「それでは親方様♪一言お願いします♪」
ペラップがそう言うとプクリン親方はモゴモゴしたような様子で口を開いた。
「…ぐうぐう…ぐうぐう…ぐ―うぐうぐう…。」
弟子達のひそひそ話が聞こえた。
(プクリン親方って相変わらずすごいよな…。)
(…ああホントそうだよな…。)
(ああやって朝は起きてるように見えて…)
「…?」
ナオキはさらに耳を傾けた。
(実は目を開けながら寝てるんだもんな…。)
「え!?」
ナオキはア然とした。
(…ツッコミどころがありすぎで何も言えないなぁ…。体は起きてるからギリギリ寝坊とまでは言えないか…。)
ナオキがツッコミ内容を心の中で呟いていた矢先…
「ありがたいお言葉ありがとうございましたぁ!」
ペラップはプクリン親方に言った。
(聞き取れたのかよ!)
ナオキは電光石火のようなツッコミをした。
「さあみんな♪親方様の忠告を肝に銘じるんだよ♪最後に♪朝の誓いの言葉!始めるよ♪」
そう言うと、ナオキとリオル以外の弟子達は一斉に大声で言った。
「せえ―――のっ!ひと~つ!仕事は絶対サボらな―い!ふた―つ!脱走したらお仕置きだ!みっつ―!みんな笑顔で明るいギルド!」
最後の一言を言い終えた後、ペラップが言った。
「さあみんなっ♪仕事にかかるよ♪」
「おお―――――っ!」
ナオキとリオル以外のみんなが一斉に言うとそれぞれの場所へ向かうために全員散り散りになった。
そこにはナオキとリオルとペラップだけが残された。
(私達はどうすればいいのかな…?)
そう思ってとりあえず辺りをうろつき回ってみる事にした。
すると…
「おい、そんな所をウロウロしてるんじゃない。オマエ達はこっちだよ。」
ペラップがそう二人に言い、二人を別の場所へと案内した。
着いた場所はペラップと初めて会った場所だった。
「オマエ達は初心者だからね。まずはこの仕事をやってもらうよ♪」
ペラップは掲示板のある方を向いた。
「これは掲示板。各地のポケモン達の依頼がここに集まっているんだ。」
ペラップは二人の方を向いた。
「最近悪いポケモン達が増えているのは知っているよな?」
「うん。何でも時が狂い始めた影響で悪いポケモン達も増えてるんでしょ?」
リオルが答えた。
(時が狂い始めてる?時って時間の事?…まあそれしかないだろうけど…。それがおかしくなってるって事なのかな?そしてそのせいで…悪いポケモンが増えてる…。一体どういう事なんだろうか…?)
ナオキは考え込んでいた。
「その通り。時の影響で悪いポケモンがわんさか増えてるせいか、この掲示板も最近特に依頼が増えているのだ。また、これも時の影響なのかどうかはわからないが、最近各地に広がってきてるのが…不思議のダンジョンだ。」
「!?…不思議のダンジョン?」
ナオキが言った時、リオルがナオキの方を向いて言った。
「ナオキ。昨日ボク達で遺跡のかけらを取り返したよね?」
「うん、そうだったね。」
ナオキは頷いた。
「あそこも不思議のダンジョンだったんだよ。」
「え、そうだったんだ。」
ナオキがそう言った後、リオルは話を続けた。
「不思議のダンジョンは入る度に地形が変わるし、落ちている道具も変わる。途中で倒れるとお金が半分なくなるし…道具も半分ぐらいなくなる事があったりして…ダンジョンの外に戻されるというホント不思議な場所なんだけど…。」
リオルはワクワクした様子で言った。
「でも行く度にいつも新しい発見があるから…探検するには本当に魅力的な場所なんだよ!」
「確かにそうだね。入る度に尽きる事のない新しい発見があるなんてロマンを感じるよ。」
ナオキはリオルに嘘偽りのない様子で言った。
…それにしてもその設定のダンジョンはどこかで見た事があるような…
確か風…
「なんだ!よく知ってるじゃないか♪それなら話が早い♪依頼の場所は全て不思議のダンジョンだからな。」
そう言うとペラップは掲示板の方を向いた。
「さて…ではどの依頼をやってもらおうかな♪」
ペラップはしばらく掲示板を眺めていた。
「…うん♪これがいいかな?」
そう言ってリオルに掲示板に貼ってあった紙を渡した。
「え―何何?…」
二人は内容を読んでみた。
『はじめまして。ワタシバネブーと申します。ある日悪者にワタシの大切な真珠が盗まれたんです!真珠はワタシにとって命。頭の上に真珠がないとワタシ落ち着かなくてもう何もできません!そんな時!ワタシの真珠が見つかったとの情報が!どうやら岩場に捨てられたらしいんですが…その岩場はとてもキケンなとこらしく…ワタシ怖くてそんな所いけませ―ん!ですのでお願い!誰かに岩場に行って真珠をとってきてくれないでしょうか?探検隊の皆様お願いします!バネブーより』
「…ってこれ……ただ落とし物を拾ってくるだけじゃない!?」
リオルは腹を立てた様子で言った。
「警察に落とし物を届けるような依頼ってわけなんだね。」
ナオキがそう言った後、リオルは何かを想像しているかのように上を向きながら言った。
「それよりボクもっと冒険したいな。お宝を探したり、知らない場所を冒険したりとかさあ…。」
リオルの言った事に若干一理を感じていたナオキだったが、さすがに今回は同情しきれないと思った。
「リオル、君の気持ちもわかるけど…、」
この後のセリフをナオキが言おうとしたその時…
「お黙り!」
「ひゃ―――――っ!」
ペラップのお○ぎさんみたいな怒鳴り声にリオルはビクッとした。
「新入りは下積みが大切なんだよ!」
「私が今言おうとしたんだけど…。…ま、いっか。」
ナオキも同じ事をリオルに言うつもりだったようである。
一応ナオキはそれほどわがままを言う人物ではないようである。
「いいかい!念のためもう一度注意だよ!不思議のダンジョンは途中で倒されるとここに戻されるし…お金も半分になるし…道具も半分ぐらいなくなる事があるから気をつけるんだよ!」
ペラップは「まったく…」というような感じで二人に言った。
「さあ!わかったら頑張って仕事に行ってくるんだよ♪」
ペラップは急に態度をコロッと変えながら言った。
「ううっ…。」
リオルは何も言い返せない様子だった。
「リオル、行こう。これも君の憧れている冒険をするための第一歩なんだから。」
ナオキはリオルに言った。
「…わかった。ボクも頑張るよ。」
リオルは少々頼り気のない声で言った。
二人は依頼された場所に着いた。
「ここが岩場の入口だね。」
リオルはナオキの方を向いた。
「バネブーの依頼だと真珠はここのB7階にあるって事だけど…。とても危険な場所らしいから気をつけて行こうね!」
「OK!記念すべき初仕事だから気を抜かずに全力でやろう!」
リオルは頷いてあらためてナオキに言った。
「ナオキ!頑張ろうね!」
「OK!」
二人はお互い頷き、早速岩場の入口へ入っていった。