夕焼けが辺りを照らす頃…
プクリンの姿をした建物の前に1匹のリオルがいた。
「うーん…。」
リオルは辺りをうろうろしていた。
しばらくしてリオルは足を止めた。
「いや、こんな事してちゃダメだ。今日こそ勇気を振り絞らなくちゃ!」
リオルは建物の前にある木の編み目が張られた場所に足を踏み入れた。
その時…
「ポケモン発見!ポケモン発見!誰の足形?誰の足形?」
「足形はリオル!足形はリオル!」
どこからともなくまるでセンサーのように声が聞こえてきた。
「わわっ!」
リオルはたじろいた。
しばらくして声は止んだ。
「び…びっくりしたぁ~!!」
リオルはかなりドキドキしていた。
「…ふぅ…。」
リオルはため息をついた。
「…ダメだ。結局入る踏ん切りがつかないや…。今日こそ…と思って来たんだけど…。」
リオルは何かを取り出した。
それは、何かの石のかけらのようだった。
「この宝物を握りしめて行けば勇気も出るかと思ったんだけど…。」
リオルは石のかけらを見ながら呟くように言った。
「…ああ、ダメだ…。ボクってホント臆病者だよな…。情けないよ…。」
リオルはしょんぼりしながらその場を後にした。
それを見る怪しい影があった。
「おい、ズバット。今の見たかよ。」
「ああ、もちろんだぜ。ドガース。」
影の主はドガースとズバットのようだった。
「さっきウロウロしてた奴…。アイツなんか持ってたな?」
「ああ。ありゃあきっとお宝かなんかだぜ。」
ドガースはズバットの方を向いて言った。
「狙うか。」
「おう。」
ドガースとズバットはリオルの後を追い掛けていった。
ここはとある海岸。
クラブ達が泡を吹いている。
その泡はシャボン玉のようになって海岸を漂っていた。
そこにリオルが姿を現した。
「わあ綺麗だあ!」
リオルは海を見ながら言った。
「ここは天気がいいといつもクラブ達が夕方に泡を吹くんだけど、夕日の海にたくさんの泡が重なって…。」
リオルは情景にかなり見とれていた。
「ホントいつ見ても綺麗だよなあ…。」
そう言った後、リオルはしばらく黙り込んだ。
「……………」
その後、リオルは海の向こうを見ながら言った。
「ボク落ち込んだ時は決まってここに来るんだけど…今日も来てみてよかった…。ここに来るといつも元気が出てくるよ。」
そう言った後、リオルは海岸沿いを歩いた。
その時…
「ん?…あれ?なんだろ…。」
リオルは向こう側に何かがあるのに気付いたようだった。
リオルはさらに歩いてみると、確認できる位置まで来た時、驚愕した。
「わっ!誰か倒れてるよ!」
リオルの見た先に誰かがうつぶせになって倒れていた。
リオルは一目散に駆け寄った。
「キミどうしたの?大丈夫!?」
リオルは倒れている相手を揺さぶった。
すると、倒れている相手がぴくりと動いた。
「…う…ん…。」
「あっ、気がついた!よかった~!」
リオルは胸を撫で下ろした。
声の主は目の前の光景を見た時呆然とした。
「…ここは…?…えっ?リオル?なんでリオルがここに?」
少し戸惑っている声の主に対してリオルが言った。
「動かないから心配しちゃったよ。キミここで倒れてたんだよ?」
「た、倒れてた?…私が?」
声の主は少々戸惑っていた。
「ボクはリオル。よろしくね!」
リオルはニッコリ微笑みながら言った。
「え…あ、うん。こちらこそよろしく。」
声の主は「知ってるけど」と言おうとしたが、わざわざ自己紹介してくれたリオルに失礼だと考え、あえて言わなかった。
「それでキミは?ここじゃあ見かけないけど…。」
「いや、見かけないも何も私は…、」
この後の一言を聞いてリオルは仰天した。
「ええー!?人間だってー!?」
「そうなんだってば!私は人間なんだ。ちゃんと人間だった時の記憶も……あれ…?」
声の主は何か違和感を感じたようだった。
その違和感を考える前にリオルが言った。
「でもキミ、どこから見てもピカチュウだよ?」
「え、ピカチュウ?私が?」
さっきまでリオルだけを見ていたので声の主は自分の身の事に全く気付いていなかった。
声の主は試しに自分の手を見てみた。
「…え!?」
それは、どの角度から見ても完全にピカチュウの手だった。
次は自分の足を見てみた。
それも完全にピカチュウの足になっていた。
「え、え!?」
声の主は見える範囲を全て調べてみた。
手足を基本に肩、腰、耳と思われる所、肌の感触…
全てが人間と完全に掛け離れていた。
声の主は、早い話、海を鏡代わりにした方がいいとようやく思い付いた。
海を覗くとそこに自分の姿が映って見えた。
そこに映ったのはもはや人間としての面影は何一つなく、顔も耳も手も足もなにもかもがピカチュウそのものになっている自分自身の姿だった。
声の主はようやく悟った。
(ホ、ホントだ…。確かにピカチュウになってる…。それに…)
声の主はあらためて感じていた違和感を心の中で口に出した。
(私が人間だった時の事がどうしても思い出せない…。どういう事なんだ…?今はっきりわかるのはただ一つ…私はピカチュウになってるって事だ…)
声の主は考えを続けた。
(姿はピカチュウになってるけど…心は『人間だった時の私自身』である事は間違いない…。強いて言うなら、ピカチュウの着ぐるみを着てるって感じかな…。)
声の主は試しに腕の皮を引っ張ってみた。
「あ痛!」
声の主は直に痛みを感じた。
(これは着ぐるみじゃない…。完全に生身の体だ。それに何より…これは夢じゃないみたいだ…。)
そう考えてる時リオルが言った。
「…キミなんかあやしいな。」
リオルは疑いの目でピカチュウを見ていた。
「もしかしてボクを油断させて騙そうとかしてる?」
「え?え?そんなわけないよ!命の恩人である君を騙すなんて…。」
ピカチュウはあわてふためいた様子で言った。
「ホントに?じゃ名前は?名前はなんていうの?」
「名前…?そうだ。名前は…」
人間だった時の名前はすぐに思い出したようだった。
「私の名前は『ナオキ』。ナオキって言うんだ。」
「ふーん。ナオキっていうの…。」
しばらく考えた後、リオルは頷いた。
「…うん。どうやら怪しいポケモンじゃなさそうだね。」
リオルは少々焦った様子で言った。
「さっきは疑ってゴメンね。」
「あ、いやいいんだ。わかってくれたなら。わかってくれてありがとう。」
ナオキは胸を撫で下ろしながらリオルに言った。
「…というのも最近悪いポケモンが増えててさ…いきなり襲ってくるポケモンもいるし…なんか最近ぶっそうなんだよね…。」
「それなら君が私を疑うのも無理はないね。」
ナオキはリオルが自分への疑いを持つのも一理ある事だと心底思っていた。
その時…
ドガッ!
「イタッ!」
「!?」
突然誰かがわざとらしい形でリオルにぶつかった。
その時リオルから石のかけらがコロンと落ちた。
「おっとゴメンよ。」
ドガースは明らかに反省してないような様子でリオルに言った。
「何なのいきなり?」
リオルはドガース達を睨みながら言った。
「へへっ、わからないのかい?オマエにからみたくてちょっかい出してるのさ。」
ズバットはリオルを嘲笑うように言った。
「ええっ!?」
リオルは驚愕した。
「それオマエのもんだろ?」
ズバットに聞かれた時、リオルはようやくかけらの事に気付いた。
「ああっ!それは!!」
かけらはリオルの手元から離れ、砂浜に転がっていた。
「悪いがこれはもらっていくぜ。」
そう言ってズバットは石のかけらを拾った。
「あ―――――――っ!」
リオルは驚愕した。
「ケッ!てっきりすぐ奪い返しにくると思ったが…何だ?動けねえのか?意外と意気地無しなんだな。」
「!」
ドガースの一言にナオキは表情を変えた。
ドガースはズバットの方を向いて言った。
「さっ、行こうぜ。」
「じゃあな、弱虫くん。へへっ。」
ズバットの一言にナオキはぴくりと反応した。
「あいつら…。」
ナオキはドガース達に対してわずかに怒りを覚えていた。
リオルに捨てぜりふを言った後、すたすたとその場を去っていった。
「……ああ…。」
リオルはショックで呆然としていた。
リオルはナオキの方を向いた。
「…ど、どうしよう…?あれボクの大切な宝物なんだ…。あれがなくなったらボクは…。」
リオルの目から涙が滲み出た。
リオルは滲み出た涙を拭い、言った。
「こうしちゃいられない。何とか取り返さなきゃ!キミ手伝ってくれる?」
リオルの問いにナオキは即答した。
「もちろん!困ってる人を助けるのは当たり前の事だからね。こんな私でよれば。」
「ホ、ホントに!?手伝ってくれるの?」
ナオキはこくりと頷いた。
「あ、ありがとう!早く行こう!」
「OK!」
二人はドガース達が逃げていった方へ走っていった。
プクリンの姿をした建物の前に1匹のリオルがいた。
「うーん…。」
リオルは辺りをうろうろしていた。
しばらくしてリオルは足を止めた。
「いや、こんな事してちゃダメだ。今日こそ勇気を振り絞らなくちゃ!」
リオルは建物の前にある木の編み目が張られた場所に足を踏み入れた。
その時…
「ポケモン発見!ポケモン発見!誰の足形?誰の足形?」
「足形はリオル!足形はリオル!」
どこからともなくまるでセンサーのように声が聞こえてきた。
「わわっ!」
リオルはたじろいた。
しばらくして声は止んだ。
「び…びっくりしたぁ~!!」
リオルはかなりドキドキしていた。
「…ふぅ…。」
リオルはため息をついた。
「…ダメだ。結局入る踏ん切りがつかないや…。今日こそ…と思って来たんだけど…。」
リオルは何かを取り出した。
それは、何かの石のかけらのようだった。
「この宝物を握りしめて行けば勇気も出るかと思ったんだけど…。」
リオルは石のかけらを見ながら呟くように言った。
「…ああ、ダメだ…。ボクってホント臆病者だよな…。情けないよ…。」
リオルはしょんぼりしながらその場を後にした。
それを見る怪しい影があった。
「おい、ズバット。今の見たかよ。」
「ああ、もちろんだぜ。ドガース。」
影の主はドガースとズバットのようだった。
「さっきウロウロしてた奴…。アイツなんか持ってたな?」
「ああ。ありゃあきっとお宝かなんかだぜ。」
ドガースはズバットの方を向いて言った。
「狙うか。」
「おう。」
ドガースとズバットはリオルの後を追い掛けていった。
ここはとある海岸。
クラブ達が泡を吹いている。
その泡はシャボン玉のようになって海岸を漂っていた。
そこにリオルが姿を現した。
「わあ綺麗だあ!」
リオルは海を見ながら言った。
「ここは天気がいいといつもクラブ達が夕方に泡を吹くんだけど、夕日の海にたくさんの泡が重なって…。」
リオルは情景にかなり見とれていた。
「ホントいつ見ても綺麗だよなあ…。」
そう言った後、リオルはしばらく黙り込んだ。
「……………」
その後、リオルは海の向こうを見ながら言った。
「ボク落ち込んだ時は決まってここに来るんだけど…今日も来てみてよかった…。ここに来るといつも元気が出てくるよ。」
そう言った後、リオルは海岸沿いを歩いた。
その時…
「ん?…あれ?なんだろ…。」
リオルは向こう側に何かがあるのに気付いたようだった。
リオルはさらに歩いてみると、確認できる位置まで来た時、驚愕した。
「わっ!誰か倒れてるよ!」
リオルの見た先に誰かがうつぶせになって倒れていた。
リオルは一目散に駆け寄った。
「キミどうしたの?大丈夫!?」
リオルは倒れている相手を揺さぶった。
すると、倒れている相手がぴくりと動いた。
「…う…ん…。」
「あっ、気がついた!よかった~!」
リオルは胸を撫で下ろした。
声の主は目の前の光景を見た時呆然とした。
「…ここは…?…えっ?リオル?なんでリオルがここに?」
少し戸惑っている声の主に対してリオルが言った。
「動かないから心配しちゃったよ。キミここで倒れてたんだよ?」
「た、倒れてた?…私が?」
声の主は少々戸惑っていた。
「ボクはリオル。よろしくね!」
リオルはニッコリ微笑みながら言った。
「え…あ、うん。こちらこそよろしく。」
声の主は「知ってるけど」と言おうとしたが、わざわざ自己紹介してくれたリオルに失礼だと考え、あえて言わなかった。
「それでキミは?ここじゃあ見かけないけど…。」
「いや、見かけないも何も私は…、」
この後の一言を聞いてリオルは仰天した。
「ええー!?人間だってー!?」
「そうなんだってば!私は人間なんだ。ちゃんと人間だった時の記憶も……あれ…?」
声の主は何か違和感を感じたようだった。
その違和感を考える前にリオルが言った。
「でもキミ、どこから見てもピカチュウだよ?」
「え、ピカチュウ?私が?」
さっきまでリオルだけを見ていたので声の主は自分の身の事に全く気付いていなかった。
声の主は試しに自分の手を見てみた。
「…え!?」
それは、どの角度から見ても完全にピカチュウの手だった。
次は自分の足を見てみた。
それも完全にピカチュウの足になっていた。
「え、え!?」
声の主は見える範囲を全て調べてみた。
手足を基本に肩、腰、耳と思われる所、肌の感触…
全てが人間と完全に掛け離れていた。
声の主は、早い話、海を鏡代わりにした方がいいとようやく思い付いた。
海を覗くとそこに自分の姿が映って見えた。
そこに映ったのはもはや人間としての面影は何一つなく、顔も耳も手も足もなにもかもがピカチュウそのものになっている自分自身の姿だった。
声の主はようやく悟った。
(ホ、ホントだ…。確かにピカチュウになってる…。それに…)
声の主はあらためて感じていた違和感を心の中で口に出した。
(私が人間だった時の事がどうしても思い出せない…。どういう事なんだ…?今はっきりわかるのはただ一つ…私はピカチュウになってるって事だ…)
声の主は考えを続けた。
(姿はピカチュウになってるけど…心は『人間だった時の私自身』である事は間違いない…。強いて言うなら、ピカチュウの着ぐるみを着てるって感じかな…。)
声の主は試しに腕の皮を引っ張ってみた。
「あ痛!」
声の主は直に痛みを感じた。
(これは着ぐるみじゃない…。完全に生身の体だ。それに何より…これは夢じゃないみたいだ…。)
そう考えてる時リオルが言った。
「…キミなんかあやしいな。」
リオルは疑いの目でピカチュウを見ていた。
「もしかしてボクを油断させて騙そうとかしてる?」
「え?え?そんなわけないよ!命の恩人である君を騙すなんて…。」
ピカチュウはあわてふためいた様子で言った。
「ホントに?じゃ名前は?名前はなんていうの?」
「名前…?そうだ。名前は…」
人間だった時の名前はすぐに思い出したようだった。
「私の名前は『ナオキ』。ナオキって言うんだ。」
「ふーん。ナオキっていうの…。」
しばらく考えた後、リオルは頷いた。
「…うん。どうやら怪しいポケモンじゃなさそうだね。」
リオルは少々焦った様子で言った。
「さっきは疑ってゴメンね。」
「あ、いやいいんだ。わかってくれたなら。わかってくれてありがとう。」
ナオキは胸を撫で下ろしながらリオルに言った。
「…というのも最近悪いポケモンが増えててさ…いきなり襲ってくるポケモンもいるし…なんか最近ぶっそうなんだよね…。」
「それなら君が私を疑うのも無理はないね。」
ナオキはリオルが自分への疑いを持つのも一理ある事だと心底思っていた。
その時…
ドガッ!
「イタッ!」
「!?」
突然誰かがわざとらしい形でリオルにぶつかった。
その時リオルから石のかけらがコロンと落ちた。
「おっとゴメンよ。」
ドガースは明らかに反省してないような様子でリオルに言った。
「何なのいきなり?」
リオルはドガース達を睨みながら言った。
「へへっ、わからないのかい?オマエにからみたくてちょっかい出してるのさ。」
ズバットはリオルを嘲笑うように言った。
「ええっ!?」
リオルは驚愕した。
「それオマエのもんだろ?」
ズバットに聞かれた時、リオルはようやくかけらの事に気付いた。
「ああっ!それは!!」
かけらはリオルの手元から離れ、砂浜に転がっていた。
「悪いがこれはもらっていくぜ。」
そう言ってズバットは石のかけらを拾った。
「あ―――――――っ!」
リオルは驚愕した。
「ケッ!てっきりすぐ奪い返しにくると思ったが…何だ?動けねえのか?意外と意気地無しなんだな。」
「!」
ドガースの一言にナオキは表情を変えた。
ドガースはズバットの方を向いて言った。
「さっ、行こうぜ。」
「じゃあな、弱虫くん。へへっ。」
ズバットの一言にナオキはぴくりと反応した。
「あいつら…。」
ナオキはドガース達に対してわずかに怒りを覚えていた。
リオルに捨てぜりふを言った後、すたすたとその場を去っていった。
「……ああ…。」
リオルはショックで呆然としていた。
リオルはナオキの方を向いた。
「…ど、どうしよう…?あれボクの大切な宝物なんだ…。あれがなくなったらボクは…。」
リオルの目から涙が滲み出た。
リオルは滲み出た涙を拭い、言った。
「こうしちゃいられない。何とか取り返さなきゃ!キミ手伝ってくれる?」
リオルの問いにナオキは即答した。
「もちろん!困ってる人を助けるのは当たり前の事だからね。こんな私でよれば。」
「ホ、ホントに!?手伝ってくれるの?」
ナオキはこくりと頷いた。
「あ、ありがとう!早く行こう!」
「OK!」
二人はドガース達が逃げていった方へ走っていった。