窓の向こうから音が聞こえる。

気力のないままようやく起床して窓を開けると、案の定雨が降っていた。

梅雨の前兆なのだろうか。

久々の帰省日だというのに朝から憂鬱な気分だった。

チェリムの場合は、明らかにネガフォルムの状態になっている事であろう。



2限目は刑法各論。

何分か待ったあげく、休講だという事が後になってわかった。
休講情報は今日アップされたばかりだった。


掲示板を確認してみると、先生が体調を崩したという知らせが出されていた。


3限目は行政学。

政治行政二分論の続きをやった。

イギリスでは、市長選挙は議員のもとでやっているそうである。

それはつまり、市長の裏にはもっと立場が大きい者がいるという事になる。

そうなる事により、政府という経済も立場も保障してくれる存在があるので、市長は安々と立場を奪われずに済むという事になるというわけである。

アメリカの行政学が政治行政二分論を唱えたのはこれが理由でもある。

政治的立場を地方自治体にまで及ぼしてはいけないという事だ。



行政学の講義はレジュメも対応している教科書もないので、先生の話だけが頼りなのである。

カセットが必要だなこれは…

帰り道、雨はまだ微かにぱらついていた。

憂鬱な気分に浸りながら、久々の故郷で幸福感を得られる事を祈りつつ私は故郷を目指していった。