ふらっと入った図書館でふと目にした童話

このタイトル、なにかどこかで聞いた気が..

パラパラとページをめくると記憶が戻ってきました。

 

 

私が大学の一般教養課程で選択した第二外国語はフランス語でした。

ドイツ語、ロシア語よりは楽に単位が取れると聞いていて

単位さえもらえればなるべく楽な道を選びたいと決めたのですが

どうしたことかとても熱量の大きい(熱い)先生にあたってしまいまして

『デブの国ノッポの国』の原著(Patapoufs et Filifers)を輪読することになり。

(当時デブさんノッポさんと呼んでいました。)

担当箇所を一文一文音読して(発音を正された上で)

品詞と格を明らかにしてこの文における意味は何ですか、と

全部の単語について突っ込まれました。

進行が遅れて完読できなくても作品全部が試験の範囲となりますから

わからないでは済まされませんよと脅かされ。

順番であてられた人が訳すので

あたってない日は聞いているだけでよいのですが

あてられると向こう1週間の間に全単語を辞書で引き

意味をあてる(文章として繋げる)作業をしなければならずなかなか大変だったのです。

 

大学の図書館に訳本があるはず! と

探しに行ったのですが時すでに遅し

誰かに借りられてしまった後でその後何度行っても貸出中のままでした。

 

最初はとても大変でした。

しかも回を追うごとに脱落者が出て担当する頻度があがりまして。

ですが馴れてくると全単語を辞書で引く作業も

トータル何時間、1日何単語、と計算が立つようになり。

なにより物語が進んでくると展開がおもしろくて

最後の方はあたってなくても自ら辞書を引くようになり。

最終的に優を貰えて気持ちよく終われました。

社会に出た後ロシア語の文献を読む事態に陥っても同じやり方でやれまして

後から思えば言語の選択は関係なかったな、と

作品の紹介並びに外国語文書の読み方を教えて下さった先生に感謝しました。

 

 

で、

あの作品の訳本(当時決してお目にかかれなかった)がここに!

そんなにもメジャーな作品だったのですか、先生。

てか公共の図書館に行けば訳本はあったのですね。たぶん。

今で言う(転生はないが)異世界モノ

1941年の作品、ダンバインより40年余り先を行ってた。

最後にふわっとウラシマ効果もあったり、

ここはさすがの先生も解説できませんでしたが。

訳本でざっと100頁 

童話絵本というにはなかなかの情報量ですが小学校低学年向けだそうです。