2024.05.06 記
政策金利につきましては据え置きで相変わらずタカ派かと思いきや
米国債の買い替えの減少量を6月から減らす、
そのつまり引締めを緩めることを打ち出してきました。
コロナ禍緩和に始まる金融政策をグラフにまとめると次の図の様になります。
横軸:西暦を少数表示
左縦軸:各月毎の緩和引締め量(億ドル)
右縦軸:個人貯蓄に相当する指標
青の線とオレンジの線はほとんどが重なってしまっていて
青の線が最後の2024年6月以降しか見えていないのですが
+側が緩和にあたり一定期間緩和が続いた後に緩和量の絞りがあって0を迎え
その先は引締めに転じて市場に流通される貨幣の量が絞られてきました。
私が月々報告しています個人貯蓄に相当する指標も右縦軸にて灰色のプロットで添えました。
2024年11月、大統領選前に個人貯蓄尽きちゃうけどどうするの?
に対してFOMCは3ヶ月遅らせて2025年2月に尽きる様ずらしてきたことになります。
どうやら私の理解が誤っていました。
緩和引締めの終了と個人貯蓄の枯渇が同じタイミングで2024年11月で来る、
1対1で中銀が市場に出した分が国民の使える分だよ、と解すればここはわかり易いのですが
ということは政策金利による吸い上げ分は
再度財政を経由して市場に投入されているということでしょうか?
政策金利はあくまでもインフレ熱を冷ますための仕掛けでしかない、と。
あと気になるのは引締めは緩めるものの
おそらく二次曲線の方が関数が強い、二次係数への反映は遅れるのでは?という点。
ここは月々答え合わせをしてゆく他ないのですが
大統領選まで持ちますか? はてさて。
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2024.05.08 追記
昨年6月の記事を拾ってきました。
シリコンバレー銀行破綻時に出たものです。
米銀預金の増減幅のグラフがあります。
これみると(米国の場合は)まんま金融政策よねと思います。