最近鳥の巣の観察動画をよく見るのですが

孵化からすくすく育って巣立ちを迎えるハッピーエンドから

なにかしらハプニングがあってバッドエンドを迎えるもの、

バッドエンドにもバリエーションがありまして

 

・捕食者の襲来

・ライバル種による巣の乗っ取り

・親鳥による間引き

・長兄による弟殺し

・托卵 

・親鳥が帰ってこない etc.

 

 

たとえハッピーエンドでも

カラスくらいのサイズになりますとバッタやトンボだけでは済まず

ムカデ、トカゲ、カエル、ヘビ、ネズミ

果てはどこぞの鳥の雛をも頭からんぐんぐ飲み込む様は

捕食者のヘビが雛鳥を飲み込む映像となにがどれほど違うのか? 

などと呑気な神目線で動画をみていたりします。

 

 

ですが

人類もほんの7万年前までは食物連鎖ヒエラルキー(階層)の中階くらいに過ぎず

食うか食われるかの衆生(しゅじょう)の道にいたのです。

では人類はいかにして覇権を握るに至ったかが

 

『サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ著 (2016)』

 

にまとめられています。

以前書店で見かけたものの自分には畑違いで買ってまで読みたいものでもなく

いつか古書店でお手ごろな値段で見かけたらその時また考えようくらいのものでしたが

街外れの図書館まで歩いた折に見つけましてざっくりとですが読んできました。

 

以下ネタバレ含むので文字を白黒反転します。

 

30万年前 

日常的に火を使うようになります。

野獣を追い払う、藪を切り開く手段というのもありましたが

一番の効果は調理でした。

病原菌や寄生虫を焼き安全にする、これはまあ今日でも常識ですが

消化時間を短縮し腸の負担を下げる、

エネルギー効率を高めるというのが最も大きかったようです。

食べても寝ても時間が余る 

余った時間であれこれ手を動かし考え時には遊ぶようになります。

 

7万年前

認知革命 

虚構の言語 陰口、噂話、架空を語る(我々には守護神がついている)、

(嘘)により群れの限界(ダンバー数~150)を超える組織編制を可能ならしめた。

ライオンや猿の群れにも言葉はありますしある種政治ですが

ヒトのヒトたる政治の始まりと言ってよいのでしょう。

群体としての戦闘力を上げることにより大型動物や他のホモ属(他種の人類)を駆逐し

遂にサピエンスが覇権を握ったのでした。

 

その後農業革命、王国、宗教、科学革命、産業革命、等々へと続くのですが。

 

良くも悪しくもヒトは嘘がつける生き物でありまして(嘘をつくことで生き延びた)

なればこそ信用問題は個々人においても永遠の課題なわけでして

虚構をどう見抜く? 忠誠をどう計る? 

身分制度で振り分けたり 外様大名には距離をおいたり

信用の一部を貨幣に委ねたり(人は信じられないけどお金は信じられる) 

長い道のりを経て現在の資本主義社会があったりします

 

 

岡田斗司夫さんによる紹介動画がありましたので貼っておきます。