前回は曲がりなりにもエントロピーとカルノー効率を算出するところまでをやりまして

その後もカルノー効率について考えておりました。

 

カルノー効率(η = 1-(Tc/Th))につきまして

 

2024.01.11 訂正

理想気体において導出されるこの式は使えないであろう、と。

理想気体とどこ(どの条件)が違うのか只今探索中。

 

そもそもは単位時間あたりの投入資金量でどれだけ市場の拡大ができるか

(カルノーサイクルは一周して戻るのですが、

 戻るからこそサステナブル・持続可能なサイクルとして機能するわけで)

そういった意味ではいわゆる風船(バブル)の膨張率といいますか..

(ゴム風船でイメージするならゴム皮は薄い方がよく膨らむ、が、弾け易い。

 銀行の準備金は大きいほど危機に耐えられるが市場拡大には寄与しない“死に金”

 この辺りはトレードオフの関係にあります。)

効率を上げるのはどこの仕事か 東証か?日銀か? と前回書きましたがよくよく考えてみるに

 

1からの減算部分、

高温側温度Thと低温側温度Tcの比Tc/Thを如何に小さくするか・

温度差を大きくとればとるほどカルノー効率は高まるわけでして

市場景気の抑揚コントロール、

底打ち後上げてくるタイミングで燃料を投入し

天突き後下げてくるタイミングでぎゅうと絞る

中銀によるジェットコースター・バブルの演出となるのでしょうか。

メディアを介した宣伝や緩和に素直に反応する国民性も一因あるかと思われます。

極論刷ったお金で株を買うのが最も直接的・短絡的な効率向上の手段となるわけですが

いわゆる市場操作となりますので勝手にはできません。

こう考えますとYCC(イールドカーブ・コントロール)という金融政策は

日本の国債市場を作為的に操る・・ 

外国の投資家視点で見ればフェアじゃない(自由じゃない)と言えるかも。

うんまあある意味国防なのでうまくやってくれる日銀に感謝こそあれ

非難できる立場にありませんが。

 

私はこれまでバブルを異常と表現してきましたが

無風(凪)の季節と比較しての異常でありまして

地震や火山の噴火よりは頻繁にやってくる十年祭、二十年祭、

人の一生においては何度かやってくる避けられないイベントのようにイメージしています。

稼ぎたい人達が中心となって企画運営し

騒ぎたい人達がのっかる、とここまではいいのですが

終盤に壮大な打ち上げ花火の失敗、ババ抜きゲームが控えているかもしれない。

(尤もソフトランディングで済めばバブル認定はされないのかもしれない。)

それまでにはうまく抜けなければならない。

承知で入って結果ババを引いてしまった人や

リスクを重視して入らなかったために稼ぎ損なった人は自己責任・自己判断でいいと思うのですが

問題はババ抜きがあることを知らされずに入って大やけどを負う人であったり

とられた税金の一部が祭の支援に使われるのに入りたくとも入れず恩恵に与れない人達の存在であったり

さらにはババ抜きのせいで会社が倒産に追い込まれ職を失う人達の存在であります。

ここに関して社会は実にシビアで個々人がうまくやれよ、くらいになんの救いもありません。

学校の教育は果たしてどこまで教えてくれるでしょうか?

戦争があった歴史や生物の食物連鎖は教えてくれても

世の中が弱肉強食であることを直接的に言ってはくれず、推して知るべし、としか。。

 

若干話が逸れました。

 

あとカルノー効率を下げる要因としては本質的に不可逆過程の存在が大きいわけでして

市場運営に関わる諸々費用を下げる企業努力はもちろんなのですが

人件費については自分達のお給料を下げたくはないのが実情でありましょう。

しかし私たちカスタマーの立場から見れば

組み易い市場か否か、判断の材料にはなるかと思います。

もしもデータがあったなら、

A国株、B国株、・・ 等々のカルノー効率を算出することができるのであればですが

比較して極端に低いところは避けた方がよい、と。

うんまあ普通にスプレッドや手数料や税金が極端に高い所は避けるよね、って感じの話です。

(さりとて手数料ゼロ円っていうのもそれは事業として持続可能か疑問です。)