そもそも息子の口から高専という言葉が出たのは中一の後半。


たまたま塾のテストに志望校を書く欄があり、

どこにして良いか本当にわからず、

名前を知っている県立高校(県内一の進学校)、

家から一番近い高校、

そして、なんと

「学科名がカッコいい」

という理由で北国の某高専を選んだらしい。


息子は高専がどんな学校なのかも知らないし、

私も「高専 5年 ロボコン」くらいの知識。


でも、調べてみたら進学も出来るし、就職は超良いし、

学費も安いし、なんてステキなところ!

とときめいた記憶があります。


シングルマザーの私の経済力では

都会の私立大学には行かせてあげられないかもしれないけど、

高専の授業料と寮費くらいならなんとかなる気もしました。

もし家を出る機会があるとしたら、

寮生活は息子にとっても社会性を身につけられるのかもと。


あと、中一の頃、

息子は勉強をしていなかったにもかかわらず、

数学だけは割と出来たので、

理系の進路は向いているのかな、とも思いました。


その後仕事で知り合った

先輩保護者さんが色々情報を教えてくださり、

自由度が高くて選択肢が広がる学校

という良い妄想が膨らんでいきました。


ちなみに、塾に行っていたのは

勉強する習慣がなかったから。

勉強の仕方がわからないというか、

勉強って何をどうして良いのかわからず、

とりあえず塾の時間だけは机に座って勉強をすることにしよう、と

中一の後半に通い始めたのです。


だから最初はもう、

よく志望校にここ挙げたなーと思うレベル。

知らないってスゴイ!


塾のおかげもあり、

中二になったら少しずつ成績も上がり、

しかも担任が理科の先生になったこともあり、

数学だけじゃなく理科も大事だよ、

と息子を否定せずに応援してくれたことも大きいです。

先生には受験の時にもお世話になりました。

また別な機会に書きたいと思います。


息子は、、、

中一で高専を知ったものの、

ものづくりに興味がある訳でもないし、

そもそもやりたいことも、

行きたい高校も特になく。

うっすらと選択肢に高専があった程度でした。


中三になり、本格的に進路を絞る頃。

受験勉強はしたくない(やっぱり)から、

まず推薦ならどこかな、と考えました。

県立で息子の学力レベルに合う高校は、

残念ながら息子がやっていた部活が無く、

推薦では受けられなかったのです。


で、高専は部活動の実績は推薦基準にはなく、

さらに中二の評定から見るので、、、

中一に成績が悪かった息子にとっては

評定を最大限に活かして推薦を受けられるところが

北国の某高専だった、、、ことが理由です。

どうしても行きたい!ではなかったのです。


そしてその年は、たまたま推薦の倍率が低く

運良く入れました。


実力テストや塾のテスト、業者の模試では、

高専も県立高校もいつもD判定や、

E判定も見たことあったかな。

一般受験では無理だったかもしれません。


北国の某高専、カッコいい学科名がなかったら、

私が先輩保護者さんに会わなかったら、

担任の先生が違う人だったら、

推薦の倍率が高かったら、

違う学校生活だったかもしれません。


選択をしたのは15歳の息子です。

超テキトーに生きてはいますが、

振り返るとこの頃は息子なりに真剣に考えたことと思います。


そして今は、留年に怯えながら

再試シーズンを迎えています。

この話は以下で読んでください。