お門違いの寂しさを抱えて

転げ落ちる世界を眺める

貴方が忘れた事も全て

私が覚えていれば

世界から切り捨てられても

生きていくことが出来るから

 

それでもと願う事も

それではと祈る事も

そしてと手折る事も

 

それは私が決める事ではなくて

貴方が伸ばした腕の先で

それを望む人の為に

許された手段である事を

誰よりも何よりも私が赦そう

 

貴方が抱えた物も

私が抱えた物も

貴方が携えた声も

私が置いていった声も

 

その温度も

その応えも

呼吸を一つ含んで

そう在るべきと

そう、在るべきと

 

願う、祈る。そして赦そう。

 

それでいいのだと

誰よりも、何よりも

私が愛そう