忘れてしまうと

全てを目蓋に焼き付けて

そうして踏み出した道で

君が笑ってしまうと

僕にそう言って歪める

口元に僕はただただ視線を殺す


それでいいんだろう?

夢の先は僕だけで行くさ

君が溺れてしまう未来は

何一つ必要ないさ


呼吸器官に口付けを落として

酸素奪う意識の端っこを

待ち望んで指先を伸ばす

掠りもしない海底に

感情論投げ込んで笑う


覚えておいてよ

きっとそれで十分さ

忘れてしまえばそれまでの

思い出語りなんて望んでなくて

夢に沈んでいくこの身体を

追いかけて沈んで


それでよかったのさ

忘れる事すらも

一つ思い出してしまえと

僕らはそれを望んでいたのだから