容易い程の愛の言葉が
胸に溶けて沈んでいく
まるで底が無いかの様に
深く深く、淀みなく落ちていく
嗚呼、まるで夢の様に
何処までも行けてしまえたら
忘れ去られた記憶の端まで
行ってしまえるのに
その口が吐き出していく
正しい言葉の続きは
まだ聞きたくはないんだ
知らなくて良いままで
生きていけるのならば
それで良かった
確かな在り方なんて
分かりたくはなかった
私が私で在れる事
私が私で在る事
その正当性に殺される事を
何一つとして知らないで
まっさらな言葉の色を
私は薄汚れた感情で
この胸の奥へ落とした
暗く暗く、歪なままで
悲しい顔を思い出す
貴方は笑いかける
安堵に悲しみを纏って
容易い程に安直な言葉で
私の胸を突き刺していく
突き落としていく
それでよかった
私が貴方と在れる事
それでよかった
例えそれが悲しい事でも
貴方が私を選んだならば。