隠してしまいたいと
願う事は幾つもある
そう言ってしまえば
きっと君は笑うだろう
そう思うたびに
隠し事はなしにして
僕の胸の内を明かせば
心は楽になれるのか
何度も何度も考えて
それでも口を開く頃には
全部溶けてしまうんだ
木漏れ日が頬に当たって
緩やかに細められる瞳も
忙しなく過ぎていく日々に
置いていかれない様に必死で
その温い温度の向こうで
誰かの笑い声が聞こえる
そこにいない僕の表情が
何時までも見えないままで
いっそ僕自身が溶けてしまえば
君は何も知らないままで
僕も全て楽になれる気がした
瞳から溢れ出る情景も
憧憬も全て忘れてしまって
君が笑い願う世界の事を
僕は一際一途に願えると思った
木漏れ日に足を進める
突き刺さる日差しは
柔らかに僕を殺していく
離れていく背中は
灼熱を孕んだ断罪の炎だ
嗚呼、君は知らないでくれよ
僕だけが知っていればいい
笑う君のその瞳に映る
僕の歪んだ祈りを手折って
澄み渡る程の青に溶けていく
嗚呼、僕だけが置いていかれる
忘れた夢の隙間で
隠してしまったものの在り処が
何時しか届く君の旅路になる様に