指先を取って
口付けて
涙は枯れた
僕は立ち竦む
誰も知らない
何も知らない
きっと燃えてしまった
それだけのこと。
辿った道筋を
全部全部失くして
君と在ったことさえも
どこにも在りはしない
それでも幸せなのだと
言えるのならば
何も言えなくて
その優しい思いも
柔らかな眼差しも
何も言えなくて
君は凍てついて
その足を止める
僕の呪縛を
両手に握ったまま
歩いてごらんよ
君は先に行けるだろう、
どうして立ち止る
どうして笑わない
どうして泣いている
僕はこんなにも枯れているのに!
僕はこんなにも満ちているのに!
寂しいだけなら
必要なんてなかった
この心の行く末を
一緒に燃やしてしまいたかった
どうして満ち足りたこの世界を
君が、君がどうして否定する?
幸せだと言いたかった
君が先に行けるように
僕が先に逝けるように
それだけの幸せの在り処で。