目を抉じ開けて
真正面に見えた物
その全てが正しくあろうと
僕に牙を剥いたとして
その首筋に当てた刃を
振り上げたこの腕は悪魔か?
誰かの優しさを踏みつけて
飛びあがるだけの力を
抱きしめるだけなんて
出来るわけないだろう?
どれだけの正しさと間違いの
上っ面を僕らは歩き続けて
骸の上で遊び呆ける
そんな残酷な世界を
君は許しとして扱うのか?
矛盾の間を走り抜ける
跳ね上がる雫と血と涙の隙間を
どれだけの悲しみで埋めて
憎悪に塗れた怒りを
綺麗事で済ませられるか?
どれだって残酷さ
振り上げた刃のあっち側で
銃口がこちらを向いていたとして
君はそれさえ正義というだろう?
何が変わらない?
どう違うというのか?
分かる様に口に出して
教えてくれよ
そんなわけないだろう
どれだけの権利と義務を経て
君は神に成り上がる?
口先だけの神様なら
誰も望んじゃいないのさ
正義も悪も矛盾さえも
その腕一つで抱えて
笑って見せてくれよ!