隠した腕の下で

笑えない嘘を重ねる

間違いを呑み込み

その開かない

扉を想う


君は独り先行く

その足音が

途切れ途切れに離れる

追いかけるだけの力は

いつしか振り上げる腕に


何を思えば良かったのか

正しい形を知りたくて

握った指先を

僕は解けやしなかった

君は知っていたんだろう

その瞳の奥の絶望は

温い水で満たされている


閉じた心の中で

突き破れない痛みを

諦観を孕んだまま

そんな熱量で


君は愛しているだろう

笑った筈の口元に寄せた

罪の痕を抱きしめて

呼んで欲しいのは

きっと羨望の眼差しで


その心に満たされた

正しく間違いだした道を

僕は愛しているさ

君と二人で終わるなら