深く落ちていく

心の片隅に蹲る

何時かの自分を

僕は通り過ぎていく


何も浮かべない

無表情の彼方を

夜が覆い隠す

どうしたって

呼吸は深く息衝く


その痛みは生の証で

胸の内側から

ずっと続く産声を

何度も殺し続けてきた


口から漏れ出した

憐れな悲しい嘘を

永遠に続く未来だと信じた

貴方の背中を追いかけて

僕は何も苦しくないと

目蓋を閉じて息を止める

そんな愛を胸に隠した


深く落ちていく

海の底は暗く寂しい

貴方の声は聞こえない

届かない筈の光は

闇を少しずつ覗いた

何処までも果てない

愛の形を僕は見つめた

失ったものなど

何一つありはしないと

痛みを伴う悼みを

僕は貴方へ捧げた


赤い花を手向けた

貴方のその先の未来を

きっと誰もが夢見た

それだけ良いのだと


何時かの自分が笑う

貴方が手を振る

胸に息衝く呼吸が

何時までも何時までも、

貴方まで続く様に。