二人歩く夜明け空

立ち竦む僕の前を

軽やかに君は駆けていく


夢の後先は

何時も誰も知らないままだ


気付かないのは

淡く溶けていく感情に

慣れた筈の忘れたふりが

何時しか辛くなってしまったから


どうしたって差し伸ばす

君の温かな掌が

遠ざかる背中に寄せられた

大した意味も持たず

僕の心を殺していった


結局君のせいにしてまで

僕は何度も嘘を吐いて

やっぱり笑えないよ

君の足音が止むまで


夢の後先を考えた

何時も誰も知らないままで


夢の続きを考えた

何時も誰も、知らないままで


君の足跡を辿るだけの

きっと怒られてしまうだろうね

それでもいいから僕は

君の跡を辿って


夜明けの空に滲んで

浮かび上がる空の色

もう優しい嘘は吐かないでくれと

君は笑って言うから


もう忘れてしまったよ。


その夢の先まで

君と二人で行けたら

鮮やかに揺れ動く

この心まで抱きしめてよ