明日が終わるなら

君は笑うだろうか

皺くちゃに投げ出した

シナリオ通りの台本と

静かに差し出された絵本と


その夢の話が本当なら

この夢の話が嘘であれと

痛いだけの心に触れて

優しく傷口を撫ぜて

溢れ出した感情なんて

何処にも行きやしないよ


眠る様に沈んでいく

君を傷付けた愛の話を

柔らかに語るその声に

僕は何度泣いてしまっただろう

薄くぼやけていく意識に

溶けていく君の声を


明日がこないというのなら

どうしてこの胸は

こんなに痛いのだろうか

夢を見ただなんて嘘吐いて

投げ出した四肢を抱いて


身体の隙間から覗いた

その闇の事ならもう良いよ、

夜が終わる日の事を

真白なページを捲りながら

君はその瞳に静かに湛える

悲しみを僕は知っていた


明日が終わるんだろう、

眠りながら沈んだ

君を傷付けた世界を

僕が愛せるように


その話の続きを

君が話せるように