最後をなぞる

視線が追いかけるのは

何時しか遠ざかった背中で


終わりは黄昏に抱く

白く浮かび上がった

血の気の失せた表情の裏

揺れ動いた感情の先で

貴方が囁いていた


未来は何処にもない

何秒先だという嘘も

全部並べてしまえば

大差ない夢物語の残滓で


終焉を運んで

その幕引きに指をかけた

鳴り響くアンコールと

破裂音の雑音に

僕は諦めたように目を伏せて

愛を語るには近すぎた

その唇に紅を引いた


最後が辿る

まるで救いがない様だ

それだって良かった

望んだのは何時だって

忘れてしまった

その表情一つでいいのに


貴方が引き摺ったのは

伝え損ねたエンドロールだった