垂らした雫に
忘れてしまった
どれだけの愛で
貴方の事を憂えば
全てを許されるのだろう
それは優しさに
愛しさに満ちて
真綿に染み込ませた
夢や希望など
嘘に隠れて
もう伏せてしまった
貴方の未来を
足踏みしてまで
進む秒針の音を
どれだけ願い続けたか
きっとこの世界は
誰も望んじゃいない
人々の未来の話など
一つも関係なくて
また一つ忘れていく
合わせた両手の意味を
抱きしめた腕の意味を
もう誰も思い出せなくて
苦しみで溢れていく
その心の先じゃ
もう目を開いたって
遅いんだよ
その瞳が逸らした
未来が零した涙に
何の意味も無くなる日に
貴方は愛を語るのだろうけど