口を閉ざして

明日を眺める

まるで夢の国だ

愛なんて言わなくても

満たされているくらいに


優しい日差しは

目蓋に落ちて煌めく

ぽつりと零した戯言も

本の隙間に閉ざして


それは何処までも続く

蒼穹に仰いだ

誰かの夢の跡で


足をつけた海の青を

呑み込んでは

蹴り倒していく砂の城に

誰も笑えやしないよ

失くしたものの多さに

引き連れた口端を


繋がっているだなんて

優しい嘘は要らないから

影の跡を二人だけ

残さないでおいて


夢の国から零れ落ちた

愛の話は悲劇で

君を愛した分だけ

溶けていく様な瞳の青


其処にいるんだろう?


波打ち際で笑う

君の事を眺める

優しい夢の続きは

僕の為だけに