君が深く愛した物を
僕も愛せたのなら
悲しいと思うまでもない
正しさなのだろう
此処まで届かない光の束に
ずっとずっと手の伸ばして
影が落ちていく
僕を擦り抜けていくのは
何時だって触れる事の出来ない
僕だけの罪になる様に
空の青さに溶けていく
君の日常から解かれた
もう合わせる事の出来ない
独り大きくなった背中に
言葉にならないだけの言葉を
それで良かったんだろって
そういって泣いた僕の事を
君はもう知らないだろうけど
君が深く愛したように
僕も愛する事が出来たら
きっとそれはとても素晴らしく
愛おしいものになるんだろう
茜が小さく溶けていく
まるでもう繋がらない様な
焼け付いた目蓋の奥で
泣いてしまえば良かった
焦げ付いた指先は
もう愛を囁けないから
其処まで届かない
光の束を掻き抱いた
君の事を、僕は。