沸き上がる感情

置いてきた心は

ふわりと浮かんで

口惜しさに指が揺れる

溶けた声は

硝子に貼りついた


もう忘れただろうか

僕は何時だって

そうあったんだって

君はそう言うけど


目蓋に解けだす

茜は覚えてるんだ

忘れられないまま

ずっとずっと

心に残っている

あの茜の色彩を


硝子が割れた先で

君が笑えないのなら

僕はそうありたいと

願い続けるのに


悲しみと寂しさと

少しの安堵を

心に沈めたまま


茜は瞳を埋めていく