追いかける両目の硝子

知らないのは記憶を並べる

パズルは誰にも解けないでしょう


顔を覆い隠して

微かに覗いた口先は

悪魔の言葉を代弁する


花束は枯れていく

両手で差し出した

事実は割れ落ちた窓の奥

種はいつまでも芽吹かない

まるで狂ってしまう様に

苦し紛れの言葉の合図


燃え落ちる

腐り解けた

崩れ落ちた共感は

誰にも分かりはしない

撃ち落とされた翼


喉の奥を湿らせる

懸念はとうの昔に殺した

危険な事に変わりはない

ただ誰も手を伸ばさないだけ


この硝子玉は

誰に差し伸べられた

入れ替わった椅子に

静かに悪魔は腰を据える


代弁者はかくも騙る

咲き誇る懺悔の花は

どこまでも胸を貫いて


忘れはしないでしょう

自由を望んだのは

悪魔の愛を呑みこんだ証拠


追いかけた筈の硝子玉は

転げ落ちて何時までも

愛を語るには遅い時間で