優しいのは貴方と

距離を置く為の戯言

その瞳は僕を見ないで

奥の罪悪を擽る


私は貴方の一番には

到底なれないでしょう

知っている事を

何度も繰り返して

信じたくないと

耳を塞いで

この掌に余るほどの

言葉で私を殺していく


優しい人には

私はなれなくて

その先で死んでいく

屍は言葉を持たず

私を見つめている

本当は、どうだって

言ったって意味がなくて


言葉は静かに口を塞いで

どうしたい、だなんて

聞かないでほしくて


それなら、そうだって

言ったって

見たって

聞いたって

知ったって

なんだって

意味はないんだ


その瞳が私を突き刺していく

さよならの言葉が

きっと最後の優しさなんだって

知りたくはなかったんだ