上書きされた鼓動が

二つ程度の両手に

絞め殺される感覚


その隙間に埋めた

安い愛の行方を

たった独り追いかける

突き放した心は

粉々に砕けた気がした


汚いものの様に

僕の心を踏み躙る

丁寧に折り曲げた夢の事

もう忘れてしまったんだろ

僕が生きてる事ぐらい

簡単に無かった事にして


上書きされていく存在が

理由を求めている事を

ずっと前から知っていたのに


それでも貴方が知っていた事を

僕もずっと知っていた

この鼓動が始まった時から

その瞳は僕を映し始めた

僕が僕である為の構成内容を

貴方は静かに添削する

その指先で撫ぜた頬に

流れたモノだけは知らないふりして


心から垂れ流したモノを

僕は愛おしいと思い続けて

貴方が捨てていく程に

この鼓動は生き続ける

殺されたままの愛を両手に抱えて