燦々と煌めく

光を眼に焼き付けて

誰よりも愛しましたと

小さく嘘を吐いた


覚えていますか

そんな言葉に耳を塞いで

君が笑う声に

心を小さく突き刺して

喜びは爛れそうな頬に

忘れてしまった痛みを残した


放っておかれた心が

僕の横に立ち竦んで

ノック一つせず

掻き乱す様に爪を立てた


何も知らないだろう、

この煌めく光の一束も

思い出す事は出来ないというのに


君の手を取り走り出す

何も知りはないだろう

影を残す事もなく

愛を語る事もなく


小さく二人の姿を映して

散らばった光の中で

息絶える様に泣き出した。