満足したように
笑みを零した
足元に咲き誇った
名前を知らない花は
きっと僕の姿を
埋め尽くしていくだろう
貴方が選んだ未来は
辛いだけの未来ですか?
苦しいだけの未来ですか?
そうじゃないだろう、
きっと僕が居ない未来は
同じ様に時間が過ぎる
在り来たりな日常が
どこにだって転がってる
愛おしい限りの世界だろう
僕の姿が映らない
水面は溢れる
少しだけで良かった
願いを込める両手は
決意を握り締めて
濁りない瞳を仰いだ
祈り続けた世界が
翼を折っても
心までは折らないで
腕に抱えた大切なものが
沢山増えていって
失くしてしまう事を
恐れて、恐れて、
無力な自分を呪っても
僕は笑い続けるよ
添え木の様に
隣に静かに寄り添って
例え君が僕を知らなくても
それでいいんだ
真直ぐな瞳が
未来を選んだとき
また僕は世界に落ちていくよ
眠りについていつかまた
笑える事が出来たのなら
きっとそれが幸せなのさ