なんで僕は生きているのか
嫌になって塞いだ耳を
通り抜ける様に君は笑う
何一つ持たない僕の
心を引き裂く様に
誰も彼も僕を見ないのに
一人の影が呑みこむ様に
君の影を越えていく
まるで知らない様に
君を、追い越していく
どうしたって届かない
君は笑うばかりで
僕の心を踏みつけて
祈る様に伸ばした腕は
掠りもしないで落ちた
暁の色の中で
君が泣いている事も
知っていたのに
知らない事を知ったとき
どうしようもなく
僕は君を望んだ
塞いだままの耳を
忘れてしまって
きっと僕は何も知らなかった
何も聞こうともしないで
ただそこで俯くばかりの
幼い子供の様に
どうして僕は生きているのか
答えなんて知らないし
僕は答えなんてどうでもいい
ただ泣く様に笑う君を
置いていきたくなかった
ただそれだけなのに。