小さく嘘を吐く
君は気付くかい?
理想を吐きだしたって
何も変わりはしないけど
その瞳に映る僕は
確かに僕の筈なのに
違和感ばかりが
胸に犇めいている
「覚えているか?」
最初の言葉も
続いた言葉も
何一つ変わりはしない
それなのに僕は
何一つ覚えていないんだ
笑えない僕を横目に
言葉の意味なんて
ないかのように
静かに笑い飛ばすんだ
心の中で僕が死んでいく
呼吸を続ける身体を
苛んでいく罪悪に
零れ落ちた拙い命は
長い夢の中で溺れてしまった
影が付き纏う
僕は、確かに
此処に居た筈なのに、
「思い出せるか?」
何一つ変わらない
生きたままの鼓動が
笑みを浮かべる様に
一つ音を鳴らして
僕が僕を認めて
僕が僕を選んで
僕が僕を愛せれば
きっと僕は僕と
笑い合う事が出来るんだ