どれだけ鮮やかでも

僕の瞳には残らない

張り付いたまま

動かない道化師は

曖昧に笑ったまま

逃げ道を塞いで


「僕が正しいんだ」って

そう言って遠ざけた

本当の言葉は

一体どこに落ちて

まるで着地点の無い

取り留めも無い

夢の様な現実を並べた


夢見がちの僕の理想を

色褪せたみたいに

つまらなそうに口を尖らせて


「一色の何が正しくて

何が正しくないかなんて

分かりはしないし、知らない


それでもまるで、まるで何も

最初から無かった様な

空白を選んだって何も変わらない」


そうだろう?そうだろう?って

まるで鮮やかな世界が

僕の目の前に敷き詰められて

その上を辿る僕の足跡が

何時になく饒舌で


きっと愛おしいんだろう?

その言葉の先で僕が

満ちている色彩に溺れたって

そうだっていいさ。


「そうやって生きれたらいい」


正しさを殺してまで

手に入れた世界で

鮮やかに呼吸を続けて

鼓動を積んでいくだろうから