開いた口から

溢れ出した呼吸

一つ止めるたび

何かを忘れた


まるで怠惰の海に

四肢を放り出して

虚ろに瞬きを繰り返す

不鮮明な世界は

少しずつ罅割れて

きっと、壊れてしまうんだろう


曖昧に笑って

隠した傷跡も

それが正しいんだって

言い切って笑みを浮かべて

泣き出した心を結んでさ、


何も見えないふりしたんだ


褪め切った視界に

薄く膜がかかった様に

何一つ正せない

継ぎはぎだらけの世界は

誤魔化しばかりを伝えて

千切れてしまった心を

抱え込む様に跪いて


まるで、夢の様だ。


何一つ言い切れない

何一つ思い出せない

忘れた事も、君の名も、


二つのビー玉に映る世界は

静かに僕を奪って